すごい人だね【JK】 ページ11
朝起きた瞬間、
なんとなくだけど、何かが起こっているような気配にベッドから飛び起きた。
使用人に聞いてみても、何もないと答えるだけで。
だけどさ、僕の勘って当たるんだよ。
「あ、ジョングク様！
A様の部屋には入ってはいけないとユジュン様から…！」
使用人が止める声も無視してAヌナの部屋の扉を開ける。
案の定、部屋には誰もいなくて、
家中を探してみてもヌナの姿はなかった。
「ねえ、Aヌナはどこにいるの！？」
「申し訳ありません。
お答えできません。」
さっきの使用人に問いただしても、
答えてはくれなくて。
「ヒョン！
ヌナがいない！！」
TH「ジョングガ…」
部屋から出てきたテヒョンイヒョンにしがみつくと、僕の顔を見て、使用人の方を見る。
TH「父さんを呼んできて。」
「ですが…」
TH「会場には誰も来ないよ。
そう伝えて。」
ヒョンがそう言うと、
使用人は、顔色を変えてその場を後にする。
「ヒョン、どういうこと？
会場って…？
まさか…」
TH「うん。
父さんは、今日婚約発表をするつもりだったみたい。」
「え！？そんなの聞いてない…！」
TH「俺達には知らせないように進めたんだろう。
ユンギヒョンも、ここ数日は海外に飛ばされてたし、父さんのやりそうなことだよね。」
YG「テヒョン！」
「ユンギヒョン…！？」
噂をすれば…
ユンギヒョンとナムジュニヒョンが、
息を切らせて帰ってきた。
YG「昨日言ってた話、本当なのか？」
TH「うん。」
YG「まさかこんなに早いなんて…っ」
TH「ヒョン、大丈夫だよ。
まだ、間に合う。」
YJ「テヒョン、どういうことだ？」
勢いよくドアを開けて入ってきた父さんは、
誰が見てもわかるくらいに怒っていて、
いつも何を考えているかわからないような人だったから驚いた。
YJ「お前、一体何をした？」
TH「別に。
今日会場に来る予定だった人達全員に連絡しただけだよ。
今日の懇親会は中止だって。
そこで2人の婚約発表をするつもりだったんだよね？」
YJ「馬鹿な…
100人以上が参加予定だったんだ。
なんでお前がそんなこと…
それになんで今日だとわかった？」
TH「父さんは知らなかったと思うけど、
ここ数ヶ月で俺が作った人脈だよ。
情報だって入る。
心配しないで、丁重に謝っといたから。」
ああ。ヒョンは、
本当にすごい人だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2386人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
テテッ子(プロフ) - 素敵な話ありがとうございます^ ^みんな幸せそうで読んでて楽しかったです。 (2020年7月22日 15時) (
レス) id: 9afff2bd61 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - みんゆんぎの歯茎さん» 作品をそのように褒めていただき、とても嬉しいです( ´∀｀)ユンギさんがちょっぴり切ない役所で申し訳なかったですが、このお話の中では一番かっこいい人だったのかなと思います。これからも頑張りますね！ありがとうございます(*^^*) (2020年5月23日 2時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - ナジンさん» 素敵なコメントをありがとうございます(*^^*)読んでいただき嬉しいです！ありがとうございました！ (2020年5月23日 2時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
みんゆんぎの歯茎 - 最近コメディー系ばかり読んでいたからか、涙腺が緩くなってたのかは分かりませんが、一人で大号泣してしまいました(笑)作者さん天才ですか！！応援してます！！ (2020年5月20日 14時) (レス) id: 35336a21bf (このIDを非表示/違反報告)
ナジン(プロフ) - 涙が止まりません(T-T)素敵なお話をありがとうございました！ (2020年5月20日 0時) (レス) id: 1a05180ee2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミロ
| 作成日時：2019年5月18日 17時
