苦手なんだってば!! ページ8
ヒュードロドロドロ…
おどろおどろしい音楽をBGMに、真っ暗な中をユンギ君と恐る恐る歩く。
くっそ!くっそ!!
オンボロな建物のくせに無駄に本格的じゃないか!!
ちくしょお!!
YG「見た目ボロいのに、なんで中はこんな本格的なんだよ。」
『こら、ユンギ君口が悪いわよ!』
YG「ヌナだって同じこと思っただろ?」
思うのと、口に出して言うのは違うんですー。
ポロンッ
『ぎぃやぁーーーーー!!!』
YG「うわーーーーーーーー!!!」
目の前に降ってきた人の腕…の作り物に、心臓が止まりそうになる。
『ななな、何だー!!作り物じゃーーん!!怖くない、怖くない!!』
YG「おおお、俺だってヌナの声に驚いただけだし!!」
強がりながらも、身を寄せ合ってちまちまと前に進む私たちのなんと滑稽なことか。
もぉお!!ジョングク君は一体どこいったの!?
てか、こんなところ1人で進んでいったの!?
今のところ子どもの泣き声らしきものは聞こえない。
代わりに、
おぞましい低い、唸り声みたいなものは先程から絶えず耳に届いている。
ぎゅっ
YG「うわ!何!?」
『ごめん、ユンギ君、手繋いでいい?』
YG「もう繋いでるじゃねえか。」
あまりの怖さに思わず彼の、想像してたよりも大きな手を握ると、慌てたように振り向いたユンギ君と目があった。
YG「…ま、いいけど。」
きゅっと握り返してくれた彼の手の力に、少しだけ安心する。
ああ、10個も年下の子に頼るなんて本当に情けない。
だけど私、ほんとにお化け屋敷とか苦手なんだよ〜!!!
『…ジョングク君、いないね。』
YG「もう案外外出てるかもしれねえな。」
『ええ!?それならそれで心配だよ!やっぱり急ごう!』
YG「あ、おい!」
ユンギ君の手を思い切り引いて、走り出そうとした時だった。
ヒタ…ヒタ…
目の前から近づいてくる人影に体が硬直する。
『なんかくる、きっとくる…。』
YG「髪の長い女か!?」
もう、ふざけてる場合じゃないんだって!!
あっという間に目の前まできたその何かが、すっとこちらに手を伸ばす。
え!?うそ!殺られる!?
『ぎ、やぁぁぁぁああああ!!
………あれ?』
JK「ヌナ?」
は?
え?
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ミロ(プロフ) - たるぎさん» 独占欲強めのぐぅちゃん気に入っていただけましたでしょうか?(*^^*)こちらこそ嬉しいコメントをありがとうございます!(*^^*)続編もあるので、よろしければ!!( ´ ▽ ` ) (2020年4月24日 12時) (レス) id: 5d7ae6ba18 (このIDを非表示/違反報告)
たるぎ - 3歳児ぐうちゃんが大好きすぎて養いたいです、、(( ヌナは僕のヌナとか言われたらもう爆死です、、こんな素敵な作品ありがとうございます! (2020年4月12日 13時) (レス) id: 02c334fcba (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - やまれさん» やまれ様 やまれ様〜!!!そんなこと言ってもらえると、ほんとに終わりたくなくなっちゃいます〜( ; ; )(意志弱)3も、お話めいっぱい詰め込んで頑張るので、どうか最後まで楽しんでやってください(´;ω;`) (2019年1月27日 21時) (レス) id: b0ccc01646 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - wakamilku__084さん» wakamilku様 ニヤニヤしてくださってるんですね?私にとってそんな嬉しいことないです…!(^ ^)わぁ、嬉しいお言葉!!数年後とかも書けたら楽しいかもですね!(私が)その時は是非見てやってください!(o^^o) (2019年1月27日 21時) (レス) id: b0ccc01646 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - バンタンさん» バンタン様 7くらいまで…!!続けたぁ〜い!!(笑)もう、そう言ってもらえることが嬉しすぎます!!本当にありがとうございます(*^^*) (2019年1月27日 21時) (レス) id: b0ccc01646 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミロ | 作成日時:2018年12月27日 21時