マシンヌンキム家 ２

撮る人と撮られる人 ページ37

JK「これ、ぐうだ！」

『かわいいね？』

JK「ジンヒョン！」

『うん』

JK「ジンヒョン」

『…ね？』

JK「ジンニョン」

『…。』



あれ？そんなつもりなかったんだけど、割合がおかしい。

圧倒的ソクジン先輩の登場率に、首をかしげる。





JK「お！」

『え？わー。』




感嘆の声を漏らしたジョングク君に、画面を見てみると、なにかを見つめている先輩のドアップの写真が表示されていた。


慌ててスライドショーを停止させる。




『う、美しい。』

JK「きれーねー。」

『ジョングク君も、ジンヒョンの顔好き？』

JK「すき！」



ふふ。ジョングク君とは好みが合いそうだ。

それにしても改めて、恐ろしく綺麗な顔してるな。

そしてなにより、この写真の中の先輩は、とても優しい表情を浮かべている。
写真に写ってなくてもわかる。きっと子どもたちのことを見ているんだろう。






『ジンヒョンは、ジョングク君たちのことが本当に大好きなんだねぇ。』

JK「ヒョン、ぐうのことすき？」

『うん！』


答えると、それはそれは嬉しそうに笑って、ほっぺを両手で抑えていた。なーにそれ？かわいい。










JK「あ！ヌナだ！」

『ええ！？』



そんなはずないだろうと思って見ると、たしかに自分の顔を画面に映し出されていた。


え、やだ。いつの間に！？


写真は、ユンギ君と一緒に、意地でも動きませんよといった具合に寝そべる羊に餌をあげようとしているところで、何がおかしいのか私は大笑いしている。






JK「ヌナ、かわい。」

『ええ！？ほんとに！？』

JK「うん。ほんとーに。」






あはは。照れちゃうな。










こんな写真、誰が撮ったのかな？

って言っても思い当たる人は1人しかいないけどさ。








私の写真は、それ1枚のみだったけれど、なんだかとても嬉しくて、幸せな気持ちになった。


先輩が帰ってきたら聞いてみようかな。

いつの間に撮ったんですか？って。

ユンギ君のついでだよって言われる可能性しかないけれども。

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