人生は七転び八起き ページ29
『リベンジ!リベーーーーーンジィ!!』
JM「ヌナ?」
感動のゴールも、ママ呼びの嬉し恥ずかしの余韻にも浸る間も無く、すぐにスタート地点にいるジミン君のもとへと戻ってきた。
リベンジに燃える私を見て不思議そうな顔を浮かべるジミン君に闘志を移す。
『ジミン君!!頑張るよ!目指せ一等賞!』
JM「いっとーしょ?」
『そう!ヌナと一緒にメダル取るよ!』
JM「…めだる…うん!!」
『いい返事!』
くしゃくしゃっとふわふわの頭を撫でると、本当に嬉しそうにふにゃっと笑うもんだから、こっちの体の力まで抜けそうになったけれど、ぐっと踏ん張る。
パンッ!
もう今日何度目かになる合図を聞き、せーので走り出す。
ジミン君も足がとっても速くて、ペースを合わせるどころか、こっちが付いて行くのに精一杯だ。
すごい!
このまま行けば、本当に一等になれる!
『ジミン君…っ!あとちょっと!がんばれ!』
JM「うん!」
けれども私はすっかり忘れていた。
JM「あっ…………きゅ!」
ドッテーーーン
彼が、いつでもどこでも、何故だかすぐに転んでしまうことを。
『ジミン君!大丈夫!?』
JM「ヌ、ヌナ……。
ヌナがだいじょぶ?」
先ほどドッテーーーンと転んだのは、私だ。
ジミン君がよろけて、芋づる式にバランスを崩した私は、身体が重いせいか先に地面に引き寄せられ、無事、ジミン君の下敷きになれたのです。
『へーきへーき!さ、いこ!』
JM「ごめん、ヌナぁ。ころ…ころんじゃった…。」
『あわわ、泣かないで』
私への申し訳なさと、転んだことの恥ずかしさでいっぱいいっぱいになってしまったんだろう。
うう。かわいそうだよ。
でも。
『ジミン君、最後まで頑張ろう。』
JM「…う、、」
『ヌナがいるよ。ちゃんとここにいるから。ね?一緒に頑張ろう。』
じいっとこちらを見つめる目。
安心させるように、にこりと笑う。
JM「ん。がんばる!」
頑張って自分で立ち上がったジミン君の手を握り、2人で最後まで走る。
再び、巻き起こる拍手の中でのゴールだったけれど、
ちょっと恥ずかしそうに先輩達へ手を振るジミン君が、私は誇らしくてしょうがなかった。
ねえ、ちょっと聞いてないですよ、先輩!→←やっぱさ〜、靴はマジックテープタイプがいいよね。
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ミロ(プロフ) - たるぎさん» 独占欲強めのぐぅちゃん気に入っていただけましたでしょうか?(*^^*)こちらこそ嬉しいコメントをありがとうございます!(*^^*)続編もあるので、よろしければ!!( ´ ▽ ` ) (2020年4月24日 12時) (レス) id: 5d7ae6ba18 (このIDを非表示/違反報告)
たるぎ - 3歳児ぐうちゃんが大好きすぎて養いたいです、、(( ヌナは僕のヌナとか言われたらもう爆死です、、こんな素敵な作品ありがとうございます! (2020年4月12日 13時) (レス) id: 02c334fcba (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - やまれさん» やまれ様 やまれ様〜!!!そんなこと言ってもらえると、ほんとに終わりたくなくなっちゃいます〜( ; ; )(意志弱)3も、お話めいっぱい詰め込んで頑張るので、どうか最後まで楽しんでやってください(´;ω;`) (2019年1月27日 21時) (レス) id: b0ccc01646 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - wakamilku__084さん» wakamilku様 ニヤニヤしてくださってるんですね?私にとってそんな嬉しいことないです…!(^ ^)わぁ、嬉しいお言葉!!数年後とかも書けたら楽しいかもですね!(私が)その時は是非見てやってください!(o^^o) (2019年1月27日 21時) (レス) id: b0ccc01646 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - バンタンさん» バンタン様 7くらいまで…!!続けたぁ〜い!!(笑)もう、そう言ってもらえることが嬉しすぎます!!本当にありがとうございます(*^^*) (2019年1月27日 21時) (レス) id: b0ccc01646 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミロ | 作成日時:2018年12月27日 21時