12 ページ12
＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿
コンサートが終わり、最後までファンに笑顔で手を振りながらステージを去っていくレインボーズ。
はじめての彼らのライブの感想はというと…
最高だった。
途中、ひかる君にファンサービスをもらった時には、しばらく興奮がおさまらなかった。
そして何より…
Aが本当に楽しそうで。
ライブ中、何度も彼女の横顔を盗み見た。
楽しげに彼らと一緒に歌を口ずさんだり、歌声に感動して涙ぐんでいたり、いろんな表情が見れた。
A「テヒョンさん、楽しかったですか？」
「すっごく楽しかった！」
そう答えると、彼女はとてもとても嬉しそうに笑う。
もっと喜ばせたくて、あることを思いつく。
スタッフの方に許可をもらい、Aの腕を掴んで、ある場所へと連れて行く。
Aは不安そうな顔をしていたけれど、俺はもう楽しみで仕方なかった。
レインボーズの楽屋の前にたどり着き、早速と、扉を叩こうとしたところでAに引き止められる。
自分は入れない、と言うAに驚く。
どうして？
大好きな人に会えるんだよ？
でも、
A「他のファンの子に顔向けできなくなってしまうんでやっぱり行けません。私はまた次のライブで彼らに会うのを楽しみにすることにします。」
そう答えた彼女に、胸が苦しくなる。
本当は会いたくて仕方ないくせに。
Aはこういう律儀なところがある。
ちょっとくらい職権乱用っていうの？したっていいのに。
でもさ、そういうところがやっぱり大好きで。
思わず口からこぼれてしまった言葉は、彼女には届かなかった。
楽屋に入って挨拶をする。
俺よりも幾分か年上の彼らに珍しく少しだけ緊張していたけれど…。
『うわーー！ブイさん！見たことあります！』
『日本でもめちゃくちゃ人気ですよね！！来てくださって嬉しいです！！』
『おおおお！イケメンだ！！』
口々に叫びながら人懐っこくよってきてくれた。
何を言っているかはあまりわからなかったけれど、彼らは思った以上に気さくで、温かい人たちだった。
『ライブ、楽しかったですか？』
そんな中、はっきりと分かりやすく問いかけてくれたのが
…俺の推しであるひかる君だった。
「はい！」
と答えると、綺麗な顔をくしゃっとさせて笑う。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3200人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ayaka0410(プロフ) - とても面白かったです！！できればなんですがジョングクとテヒョン落ちも書いていただけないでしょうか？(>_<)できたらで構いません！！無理言ってすみません。よろしくお願いします！ (2022年7月4日 2時) (
レス) @page50 id: 3c51000d2c (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - 何回読んでも面白い (2021年7月2日 8時) (レス) id: d47eb74ff4 (このIDを非表示/違反報告)
於音###(プロフ) - 凄く良かったです！！最高でした！！！ニヤニヤと開放感ともう素晴らしかったです笑 (2020年10月31日 2時) (レス) id: 496f51af64 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - みんさん» ここにコメントいただいてた！！嬉しすぎて二度見しましたよソナさんー！(o^^o)私の処女作！（笑）今見ると恥ずかしいところもたくさんありますが、そう言っていただけで嬉しいです！！読んでくださってありがとうございました！(o^^o) (2020年2月11日 20時) (レス) id: 5d7ae6ba18 (このIDを非表示/違反報告)
みん(プロフ) - こんばんは、ソナです。番外編に出てきてたので気になって読みました。やはりミロさんのお話は面白いです。最期の２人目妊娠にはとにかく笑いました。これからもいろんなお話書いてくださいね( ≧∀≦)ノ (2019年11月13日 19時) (レス) id: 26502574e8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミロ
| 作成日時：2018年10月13日 21時
