アリン先生 ページ19
・
アリンさんは、実技だけではなく指導力も一流だった。
AR「ナムジュン君、
AR「シュガ君はその後の間奏で早どりしてるから音をよく聞いて」
AR「同じ部分、ジョングク君あとちょっとだけ抑えた方が全体的にバランス良いと思う」
JN「…よく見てるね」
『はい』
今日初めて会うというのに、
彼女の指導は的確で、ほぼ完成されていたパフォーマンスがさらに洗練されていくのがわかる。
オッパ達もそれが分かるのか、アリン先生の言うことに素直に従い、どうしたらより良くなるかを積極的に聞きに行っていた。
…特にジョングク。
TH「あれ、ジョングク鞍替え？」
JM「馬鹿！」
テテオッパかジミンオッパに叩かれる音を聞きながら、ぼーっと2人を見つめる。
尊敬されるヌナと、マンネ。
だめ。感傷に浸ってる場合じゃない。
『あの、アリン先生』
AR「どうしたの？」
『私も直した方がいい所あったら教えていただきたくて…』
AR「え？
Aさんは完璧よ」
こんなこと、私が言うべきではないけれど。
そんなはずはない。(大声)
練習が始まり、3時間程が経過した。
いつもだったらここまでに50回は怒られている。
それなのに今日は褒められるだけ。
成長したのかも…なんて思える程楽観的ではない。
本当に本当に、
私はダンスが苦手なのだ。
『…わかりました』
AR「不安なら、この後に個人指導しましょうか？」
『！
ぜひお願いします！』
良かった！
情けないけれど、不安でたまらなかった。
HS「ヌナ、Aのことお願いします」
AR「私なんかがAさんに教えるなんておこがましいよね」
HS「謙虚だなー。ヌナってすごいんだよ。
初めてストリートダンスの大会に出てきた時もすごい子が出てきたって話題になって」
『へぇ！昔から上手だったんですね』
あ、れ。
私、変なこと言ったかな？
すごいです。と笑った私にアリン先生は一瞬表情を消した。
AR「全然、そんなことないの」
すぐに微笑んでくれたけれど。
・
『…あれ？』
練習後、個人指導を受けるために指定された練習室に来たものの、いつまで経ってもアリン先生は現れない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6414人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
キム･カズ(プロフ) - ミロさん» 一生付き合っていきまーす（ハート） (2020年6月19日 0時) (
レス) id: 2561bedadd (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - あすきさん» 3回も！光栄すぎます…！！書いてて楽しいお話なので、また続編でお会いできたらうれしいです！頑張って戻ってきますねー！(о´∀`о) (2020年6月18日 21時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - さっちゃんさん» そんな映えある枠に入れていただき本当に恐縮です…それにとっても嬉しい(//∇//)さっちゃんさんいつもコメントから優しくて暖かいお人柄が伝わってきて、こうやってやりとりをするたびにほわっと癒されております。いつも本当にありがとうございます。 (2020年6月18日 21時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - チムチムさん» わぁい！！嬉しいです(*^^*)私もホソクさんにこんなこと言われたら溶けてなくなってしまいます！にやにや (2020年6月18日 21時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - 湯海さん» （笑）（笑）（笑）そうなんです。ツンデレが好きなんですとにかく。MJではなく道明寺なんです。（嵐大好きです）ホソクさんは、私がハマっちゃってるのが伝わるくらい美味しいとこ持ってくキャラとなりつつあります。そんな彼にまた続編で会いに来てくださいぃい！ (2020年6月18日 21時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミロ
| 作成日時：2020年5月26日 23時
