九十七話 ページ48
「…皇子を、仕留め損なった。
どうせ俺は殺される」
『…それは、誰に…？』
答えるつもりはないのか、口を固く閉ざしたまま更に後ろにもう一歩引いた。
ふと、ソナちゃんのことを思い出す。
『脅されてテヒョンを狙ったの？』
「…」
『本当のことを言って！』
もう、嫌なんだよ。
自分の手は決して汚そうとしない�狠�か�瓩僕戮蕕気譴襪里癲△修劉狠�か�瓩忙箸ぜ里討砲気譴訖傭�を見るのも。
「身分が下がった時からもう、生きる意味なんて失ってる」
『…』
「もう、ここで終わりにしたいんだよ…」
『っ！』
まただ。
あの、透明な笑顔。
『っ、だめ！』
「…っ」
ふわり。一瞬無重力に包まれたようになった彼を、引き戻すようにその手を掴んだ。
『…馬鹿、
あとで、ぶっとばす…っ』
「、
離せ…！」
宙ぶらりん状態になった男の子を腕一本で繋ぎ止める。
思ったより重くて、私の体も胸辺りまでが地面から乗り出していた。
「…、これが最後の機会だと言われた！
家族の…命がかかってた！」
『だから！それを誰に言われたかって聞いてんだ！』
まずい。
人一人くらい、普通ならすぐに引き上げられるけれど、体を預けてる部分が斜面になってるせいで、徐々に重力に負けて私の体ごと引きずられていく。
『そっちの手も、だして…っ』
「…」
『…あんた、名前は？』
「…」
『名前は？』
「ユジュン…」
『ユジュン。
生きることに言い訳なんかしなくていい』
この時代、身分が大事なのはもうわかった。
わかったから
『生きて。
それで、ジミンに謝って』
「！」
『逃げるなんて、許さない！』
私の言葉はきっと、追い討ちしかかけてない。
でも、優しい言葉なんてかけてやらない。
身分がなんだ。
私の大事な友達が傷付いてんだ。
『…だから、
手を…、
うわっ！』
ズリッと、体が滑る感覚がして思わず目を瞑った。
「…馬鹿。
力抜くな！」
『え…ジョングク！？』
ユジュンを掴んだ手から、重みがなくなったと思って隣を見ると、私と同じようにユジュンの腕を掴むジョングクの姿があった。
JK「せーので引っ張り上げるよ。
せーのっ！」
ドサッ。
勢い余って放り投げたユジュンの体は崖から遠く離れ。
腰を抜かしたように私達を見つめる彼に、
『…死ぬかと思った』
全身の力が抜けた。
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ミロ(プロフ) - 1ちゃんさん» やったー！とっても嬉しいです！(*^^*)続きも更新頑張りますね！もう少しで公開できます！遅くなり申し訳ないです…！！ (2020年6月16日 12時) (
レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - あとさん» わぁ！それはすごく嬉しいご報告です！(*^^*)こちらこそ今までもお世話になっています！！世界観が好きと言ってもらえてとても安心しています。これからも仲良くしていただけるとうれしいです！コメントありがとうございました！(*^^*) (2020年6月16日 12時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - よしほさん» 嬉しいです！続き頑張りますね！(*^^*)（返信してしまいました…！） (2020年6月16日 12時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - てじそく.さん» てじそくさん…なんて嬉しいお言葉をくださるのですか！！（ ; ; ）本当に読んでいただきとても幸せです！これからも頑張ろうと思えます！！そうやって読んでもらえる話をこれからも増やせるように、頑張っていきますね！(*^▽^*) (2020年6月16日 12時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - Caramelさん» ドラマ化！テンション上がっちゃいました(*^^*)そうなんですよー！通勤電車とかわりと本当に倒れそうになります(｀・ω・´)caramelさんもお体気をつけてくださいね！(*´∀｀*) (2020年6月16日 12時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2020年5月15日 23時
