九十五話 ページ46
『…やっぱり似てる』
JK「え？」
『あんたの子孫に』
JK「なんでAが俺の子孫を知ってるんだよ」
『それな』
だめだ。このジョングクと言い合いしてるとまるであっちのジョングクと喧嘩してるみたいでつい、いらないことを言ってしまう。
JM「桜だよ」
JK「え？」
JM「ここの木。東嶽は春になると一面桃色に染まってそれは見事な景色になる」
JK「へぇ。それは…見てみたいかも」
さっきの問いかけに律儀に答えたジミンは、少し声色を明るくしたジョングクを振り返る。
TH「見に来たらいいよ。春はまだ遠いけど」
『うん。私も見てみたい！そんなに綺麗なら…！』
こんなに鬱蒼と茂る木々の枝から花が咲いたのなら、きっとこの世のものとは思えないほどに美しいのだろう。
TH「うん。約束」
嬉しそうに微笑んだテヒョンに、私も笑い返す。
幸せで、だけど少しの切なさを含んだ約束。
JM「ちょっと。四人で行くんだからね」
JK「え。それって俺も入ってます？」
JM「入れてあげたんじゃん。かわいそうだから」
JK「アリガトゴザイマス」
JM「可愛くないなー」
変なの。
ジミンもジョングクも、前からの知り合いみたいに軽口を叩き合ってる。
でもなんか…こういうのいいな。
TH「あとどのくらいかな？結構歩いたような気がするけど」
『とっくに中腹は過ぎたと思うけどね。だいぶ日も高くなってるし…
ん？』
なんだあれ。
太陽の位置を確認しようと空を見上げたその時、視界の隅で陽の光に反射して何かが光るのを見た。
JM「テヒョン様！」
TH「！」
それはほんの一瞬の出来事で。
ヒュン、と風を切るような音がしたと思った次の瞬間、ドサッと地面に折り重なるようにして倒れたジミンとテヒョンに慌てて駆け寄ると…
『…、ジミン…！？』
TH「！
ジミン！」
テヒョンを守るようにして覆いかぶさっていたジミンの背中には矢が刺さっていて…、そこからドクドクと流れる血が彼の白い着物を真っ赤に染めていた。
TH「ジミン…なんでこんなこと…」
起き上がったテヒョンがぐったりするジミンを支える。
それに寄りかかるようにしてジミンが力なく笑った。
JM「当たり前のことをしたまでです」
『ジミン…っ』
JM「A。矢を放った奴を探して…。
多分まだ遠くにはいってない…」
『でも、』
JM「早く！」
『…っ』
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ミロ(プロフ) - 1ちゃんさん» やったー！とっても嬉しいです！(*^^*)続きも更新頑張りますね！もう少しで公開できます！遅くなり申し訳ないです…！！ (2020年6月16日 12時) (
レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - あとさん» わぁ！それはすごく嬉しいご報告です！(*^^*)こちらこそ今までもお世話になっています！！世界観が好きと言ってもらえてとても安心しています。これからも仲良くしていただけるとうれしいです！コメントありがとうございました！(*^^*) (2020年6月16日 12時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - よしほさん» 嬉しいです！続き頑張りますね！(*^^*)（返信してしまいました…！） (2020年6月16日 12時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - てじそく.さん» てじそくさん…なんて嬉しいお言葉をくださるのですか！！（ ; ; ）本当に読んでいただきとても幸せです！これからも頑張ろうと思えます！！そうやって読んでもらえる話をこれからも増やせるように、頑張っていきますね！(*^▽^*) (2020年6月16日 12時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - Caramelさん» ドラマ化！テンション上がっちゃいました(*^^*)そうなんですよー！通勤電車とかわりと本当に倒れそうになります(｀・ω・´)caramelさんもお体気をつけてくださいね！(*´∀｀*) (2020年6月16日 12時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2020年5月15日 23時
