八十四話 ページ35
背後から聞こえた声に、慌ててその紙をポケットに仕舞い込む。
JM「どうしたの？何か用だった？」
『あ、うん』
私を見て、にこにこと花が咲いたような笑顔で笑いかけてくれるジミン。
その可愛い笑顔にホッと癒される。
JM「長くなる？
待ってて、今お茶入れてくるから」
『ううん、大丈夫だよ。
あのね、今日ここに来たのはジミンにお願いがあったからなんだ』
JM「お願い？」
不思議そうな顔をして、私の前に腰掛ける。
『実は私ね、花郎になるために
JM「ええ！？」
相当驚いたのか、口を大きく開いたまま固まってしまったジミン。
JM「Aが、花郎…」
『うん。あはは、本当無茶苦茶だよね』
JM「大丈夫なの！？」
『え…』
ぐっと袖を掴まれて、驚いてジミンを見ると彼はまるでテヒョンのように心配そうな表情を浮かべていた。
JM「仙門は花郎の居住場所でしょ？
そんな所に女一人でなんて…
心配だよ」
本当に。
どうしてテヒョンもジミンも、私の事なんかこんなに心配するんだろう。
一緒にいる時間も長くなって、私の性格や腕っぷしも知っているはずなのに。
…うん、でもそうだね。
『大丈夫…じゃないかも』
JM「！それなら…」
『だから、ジミンも一緒に来て欲しいの』
JM「…え？」
『私と一緒に、花郎になって欲しい』
再び、ぽかーんと口を開いた目の前の可愛い人。
唐突すぎたかな？
でも、逃さない。
JM「だめ…だよ。
俺は、なれないよ…」
『どうして？』
JM「俺は、王族や貴族の連中から疎まれてるもん。
…ふさわしくないよ」
『…前にも言ったと思うけど』
JM「え？」
『ジミン以上に花郎にふさわしい人なんていないよ』
JM「…」
前に、汐恩に教えてもらったことがある。
花郎っていう組織は、元々国を護るために作られたものだって。
それならば。
『この国の皇子であるテヒョンを守るために、危険を顧みずに戦場へ向かったジミンのような人が、誰よりも花郎になるべきだって思うよ』
JM「…っ」
強くて、心優しいあなた以上にふさわしい人はいないよ。
『私も頑張るからさ！
ジミンがいてくれたら心強い』
JM「…少しだけ、考えさせてもらっても良い？」
『もちろん。
三日後に皇子に正式に任命される事になってるから、気持ちが固まったら皇子の部屋に来て欲しい』
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ミロ(プロフ) - 1ちゃんさん» やったー！とっても嬉しいです！(*^^*)続きも更新頑張りますね！もう少しで公開できます！遅くなり申し訳ないです…！！ (2020年6月16日 12時) (
レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - あとさん» わぁ！それはすごく嬉しいご報告です！(*^^*)こちらこそ今までもお世話になっています！！世界観が好きと言ってもらえてとても安心しています。これからも仲良くしていただけるとうれしいです！コメントありがとうございました！(*^^*) (2020年6月16日 12時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - よしほさん» 嬉しいです！続き頑張りますね！(*^^*)（返信してしまいました…！） (2020年6月16日 12時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - てじそく.さん» てじそくさん…なんて嬉しいお言葉をくださるのですか！！（ ; ; ）本当に読んでいただきとても幸せです！これからも頑張ろうと思えます！！そうやって読んでもらえる話をこれからも増やせるように、頑張っていきますね！(*^▽^*) (2020年6月16日 12時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - Caramelさん» ドラマ化！テンション上がっちゃいました(*^^*)そうなんですよー！通勤電車とかわりと本当に倒れそうになります(｀・ω・´)caramelさんもお体気をつけてくださいね！(*´∀｀*) (2020年6月16日 12時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2020年5月15日 23時
