八十三話 ページ34
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『ここだよね…ジミンの家…』
テヒョンに話をした翌日、花郎勧誘の為にジミンの家に訪れたのだけど、目の前の…とても貴族が住んでいるとは思えないような古く小さな家を見て驚いた。
前に都へ遊びに行った時に見たパク・ヨンジンの家は、敷地も大層広く、家は煌びやかでとても立派だったのに。
同じパク氏でこんなに違うものなの?
『おーい!ジミン!いるー!?』
インターホンなんかも無いこの時代。
どうしたらいいかわからずとりあえず声を張り上げた。
「どちらさんかね…?」
『あ!初めまして!
私はジミンの友人のキム・Aと申します』
「キム…?」
あ!しまった!
氏は名乗らないことにしてたのに!
「そうですかそうですか。
私はパク・ジホと申します。
どうぞ、お入りください」
『はい』
変な目で見られるかと思ったのに、目の前の人の良さそうなお爺さんは、にこにこと微笑んで家の中に通してくれた。
見たところ、使用人の姿はなく、住んでいるのはこの人だけのようだ。
「ジミンは今出かけております。
じきに戻ってくるのでこちらで少しお待ち下さい」
『はい、ありがとうございます』
奥の部屋に通され、促されるままに椅子に腰掛ける。
ジホさんは、ジミンのお爺さんかな?
足を悪くしてるようで、片足を引きずるように歩いていた。
あまり物の置かれていないこの部屋は、ジミンの部屋だろうか。
あんまり見ちゃいけないんだろうけど…
ふと、机の下に何やら古い紙切れが落っこちているのが見えた。
『ラブレターだったりして』
それを拾い上げて、だめだと思いつつも、うけけ。と中身を覗いてやると…
『…ん?』
それは、ラブレターではなく、何かの家系図のようなものだった。
よーく見てみると、その中に知った名前を見つけて少し笑う。
『
まだまだハングル文字の使われてないこの時代。
漢字は苦手だけど三人の名前だけは覚えた。
皇子達の名前があることから多分王族の家系図なんだろうけど…
『なんだ、これ…?』
南俊と泰亨の間に黒く塗りつぶされた跡がある。
まるで、元々ここに誰かがいたような。
JM「A?」
『!ジミン!』
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ミロ(プロフ) - 1ちゃんさん» やったー!とっても嬉しいです!(*^^*)続きも更新頑張りますね!もう少しで公開できます!遅くなり申し訳ないです…!! (2020年6月16日 12時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - あとさん» わぁ!それはすごく嬉しいご報告です!(*^^*)こちらこそ今までもお世話になっています!!世界観が好きと言ってもらえてとても安心しています。これからも仲良くしていただけるとうれしいです!コメントありがとうございました!(*^^*) (2020年6月16日 12時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - よしほさん» 嬉しいです!続き頑張りますね!(*^^*)(返信してしまいました…!) (2020年6月16日 12時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - てじそく.さん» てじそくさん…なんて嬉しいお言葉をくださるのですか!!( ; ; )本当に読んでいただきとても幸せです!これからも頑張ろうと思えます!!そうやって読んでもらえる話をこれからも増やせるように、頑張っていきますね!(*^▽^*) (2020年6月16日 12時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - Caramelさん» ドラマ化!テンション上がっちゃいました(*^^*)そうなんですよー!通勤電車とかわりと本当に倒れそうになります(`・ω・´)caramelさんもお体気をつけてくださいね!(*´∀`*) (2020年6月16日 12時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミロ | 作成日時:2020年5月15日 23時