六十八話 ページ19
そんな生半可な気持ちで戦場に立つのなら、相手よりもさらに強くなくちゃいけない。
当たり前のように首を狙って振るわれる刀や槍を防ぎながら、相手のことをよく観察する。
鎧の接合部を狙って打ち込むか、渾身の力で頭を狙うか。
もしくは、人体の急所である顎を思い切り突く。
通常、相手の喉元を狙う突き技。
型もなんも定まってないこの時代の実践だとこれが一番有効かもしれない。
それに元々私は突き技が一番得意だったから。
元々数で優位に立っていた新羅側が百済兵を全滅させるのにはそんなに時間がかからなかった。
だけど、おかしい。
あの時城から退避した新羅軍を追っていた百済兵はこんなにも少なかっただろうか？
『テヒョンは…、皇子はどこに！？』
「え…！？」
馬から飛び降り、近くにいた歩兵に詰め寄るとおろおろと私から目を逸らし、その態度に不安が増す。
『知ってるなら教えて！』
「第三皇子とはここに来る途中で別れた。」
『…は？』
振り返った瞬間に体を襲った、身に覚えのある威圧感。
JM「…シン将軍。
では、皇子達がどちらに向かったかお教えください。」
SN「…
国に戻る。お前達も軍に加われ。」
JM「…それはできません。私達は、」
SN「今から追いかけたとして、もう間に合わん。
皇子の後を追った百済兵はここにいる者達の倍だ。」
JM「…っ」
今、ここに倒れている百済兵はざっと数えて二十数人程。
『テヒョン達についていった兵は？』
SN「十人にも満たない。」
JM「そんな…っ」
絶望に膝をつくジミンを、シン将軍が感情のない顔で見下ろす。
SN「わかっただろう。だから」
『皇子を囮にしたのか？』
喉の奥が、暑い。
心臓がありえないくらいの速さで脈打っている。
SN「それが、最善だった。」
『…
テヒョン皇子が向かった方角を教えてください。』
SN「だから無駄だと、」
『言わないなら力づくで聞いてやる…』
JM「A！
落ち着いて…っ」
『ジミン、』
自分の中に、こんなにも激しい感情があったなんて。
私の腕を掴んだジミンに、少し冷静さを取り戻す。
聞いても無駄なら、探すしかない。
SN「待て。どうするつもりだ。」
『決まってるでしょ。
皇子を追いかけます。』
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ミロ(プロフ) - 1ちゃんさん» やったー！とっても嬉しいです！(*^^*)続きも更新頑張りますね！もう少しで公開できます！遅くなり申し訳ないです…！！ (2020年6月16日 12時) (
レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - あとさん» わぁ！それはすごく嬉しいご報告です！(*^^*)こちらこそ今までもお世話になっています！！世界観が好きと言ってもらえてとても安心しています。これからも仲良くしていただけるとうれしいです！コメントありがとうございました！(*^^*) (2020年6月16日 12時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - よしほさん» 嬉しいです！続き頑張りますね！(*^^*)（返信してしまいました…！） (2020年6月16日 12時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - てじそく.さん» てじそくさん…なんて嬉しいお言葉をくださるのですか！！（ ; ; ）本当に読んでいただきとても幸せです！これからも頑張ろうと思えます！！そうやって読んでもらえる話をこれからも増やせるように、頑張っていきますね！(*^▽^*) (2020年6月16日 12時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - Caramelさん» ドラマ化！テンション上がっちゃいました(*^^*)そうなんですよー！通勤電車とかわりと本当に倒れそうになります(｀・ω・´)caramelさんもお体気をつけてくださいね！(*´∀｀*) (2020年6月16日 12時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2020年5月15日 23時
