六十三話 ページ14
JN「まず、この間はユンギを助けてくれたようでありがとう。」
『いえ。
あの、彼は何者なんですか？』
JN「ユンギは…理由があって素性は明かせないけれど、この国とって大事な人間なんだ。」
『なるほど。』
JN「…随分あっさりしてるな。」
『言いたくないならいいんです。私ユンギさん好きですし。』
私の言葉にソクジンさんは一瞬目を見開き、それからにっこりと優しく微笑む。
JN「そうだね。俺もユンギが好きだよ。
それはそうと…一体こんな時間にどこに行くつもり？」
『…あ。えーと。』
JN「一応ね。
俺はテヒョンからAのことを頼まれてるんだよ。」
『え…？』
JN「君の身の上のことも聞いた。」
『！それって…』
私が未来から来たことも…？
JN「なんとか国に帰れるように祈祷師や呪い師でも呼んで助けてやってくれって。」
『…そんな…』
JN「よっぽどAのことが心配だったんだね。」
『っ、』
テヒョンの馬鹿。
私のことよりも、自分のことを考えて欲しかったよ。
じわじわと目に涙がたまり、溢さないように上を向く。
JN「俺は、正直あいつの言ってることが信じられない。未来から人が降ってくるなんて、そんなこと…」
ありえない。
そう呟いたソクジンさんに、そりゃそうだよ。と頷く。
JN「それでも、Aのことは責任持って今後も面倒を見るつもりだし、新しい役職も与えよう。
それでも、」
『行きます。』
JN「…どうしてそこまで出来る？」
『それは、自分でもわかりません。
ただ、いてもたってもいられなくて。
黙ってここでテヒョンの帰りを待つなんてこと、私には出来ません。』
JN「Aをここで行かせたら、俺はテヒョンとの約束を破ることになる。
でも、」
そう言って、ソクジンさんは困ったように笑った後…
『！！』
私に、深々と頭を下げた。
JN「テヒョンのこと、頼む。」
『…っ』
いくらこの時代のことがよくわからない私でもわかる。
皇子様は…それもいずれ王になることが決まってるソクジンさんみたいな人は、簡単に頭なんか下げちゃだめだ。
『ソクジンさん、顔あげてください！
あなたは、』
JN「今は1人の兄として、弟のことを頼んでるんだよ。」
『ソクジンさん…』
ゆっくりと顔を上げた彼の目は、ゆらゆらと揺れていた。
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ミロ(プロフ) - 1ちゃんさん» やったー！とっても嬉しいです！(*^^*)続きも更新頑張りますね！もう少しで公開できます！遅くなり申し訳ないです…！！ (2020年6月16日 12時) (
レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - あとさん» わぁ！それはすごく嬉しいご報告です！(*^^*)こちらこそ今までもお世話になっています！！世界観が好きと言ってもらえてとても安心しています。これからも仲良くしていただけるとうれしいです！コメントありがとうございました！(*^^*) (2020年6月16日 12時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - よしほさん» 嬉しいです！続き頑張りますね！(*^^*)（返信してしまいました…！） (2020年6月16日 12時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - てじそく.さん» てじそくさん…なんて嬉しいお言葉をくださるのですか！！（ ; ; ）本当に読んでいただきとても幸せです！これからも頑張ろうと思えます！！そうやって読んでもらえる話をこれからも増やせるように、頑張っていきますね！(*^▽^*) (2020年6月16日 12時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - Caramelさん» ドラマ化！テンション上がっちゃいました(*^^*)そうなんですよー！通勤電車とかわりと本当に倒れそうになります(｀・ω・´)caramelさんもお体気をつけてくださいね！(*´∀｀*) (2020年6月16日 12時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2020年5月15日 23時
