六十一話 ページ12
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JM「…わかった。
でもその代わり、俺も連れてって欲しい。」
『え。
でも、無事に帰ってこられないかもよ?』
JM「あのねぇ。それは俺の台詞だよ。
Aは戦がどういうものなのかわかってるの?」
『な、なんとなく…。』
しどろもどろに答えた私にジミンがはーっと深いため息をついた。
JM「どっちにしろ、Aは場所とかわかる?」
『うっ』
JM「ね?
だから、俺も一緒に行く。
乗馬の練習は今日の昼からやって、明日の朝早くにここを立とう。」
『…わかった。』
正直言うと、ジミンの申し出はとてもありがたかった。
いくら私でも全く不安がなかったわけではない。
ジミンが何故そこまでしてくれるかはわからなかったけれど、前にテヒョンのことがとても大切だと言っていたから、彼の気持ちは私と一緒なんだろう。
優しいジミン。
そう、普段の彼は本当に天使のように優しいんだ。
だけど、
JM「ほら!また下向いてる!!顔上げて!」
『ひぃっ!』
JM「よそ見しててどうやって相手の攻撃を避けるのさ!」
容赦なく降り注ぐ剣をなんとか受け止める。
お昼から乗馬の練習に入り、それ自体はすぐにコツを掴んで自由に走り回れるくらいには上達した。
問題は、騎馬戦。
落馬しないように気を使いつつ、相手の攻撃を交わしかつ、倒さなければならない。
昔から、運動神経にだけは恵まれていた。
しかし、二つのことを同時にやるのは苦手なんだ。馬鹿だから。馬だけに。すみません。
『くそーっ!運動会の騎馬戦は敵なしだったのにぃ!』
JM「訳の分からない事言ってないで集中して!」
『はいぃっ!』
そして今私の相手をしてくれているお師匠様ことジミンさん。
花も恥じらうような可愛らしい男の子だったのが一変、一兵士となった途端に百戦錬磨の屈強な武人となってしまった。
瞬発力、体の柔らかさ、体幹、どれをとっても超一級品。
JM「打ち込むよ!」
『むむーっ!』
しかも、力も強い。こんっな細腕なのに!
まじでスパルタすぎる!
鬼と呼ばれていた剣道部の顧問が可愛く思えるわ!
だけど、さすがの私も泣き出したくなるほどの鍛錬が功をなし、馬に乗りながらでも普段に近い形で剣が振るえるところまでもっていくことができた。
『ジミン、ほんとに何者なの…っ』
JM「それはAの方!」
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ミロ(プロフ) - 1ちゃんさん» やったー!とっても嬉しいです!(*^^*)続きも更新頑張りますね!もう少しで公開できます!遅くなり申し訳ないです…!! (2020年6月16日 12時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - あとさん» わぁ!それはすごく嬉しいご報告です!(*^^*)こちらこそ今までもお世話になっています!!世界観が好きと言ってもらえてとても安心しています。これからも仲良くしていただけるとうれしいです!コメントありがとうございました!(*^^*) (2020年6月16日 12時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - よしほさん» 嬉しいです!続き頑張りますね!(*^^*)(返信してしまいました…!) (2020年6月16日 12時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - てじそく.さん» てじそくさん…なんて嬉しいお言葉をくださるのですか!!( ; ; )本当に読んでいただきとても幸せです!これからも頑張ろうと思えます!!そうやって読んでもらえる話をこれからも増やせるように、頑張っていきますね!(*^▽^*) (2020年6月16日 12時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - Caramelさん» ドラマ化!テンション上がっちゃいました(*^^*)そうなんですよー!通勤電車とかわりと本当に倒れそうになります(`・ω・´)caramelさんもお体気をつけてくださいね!(*´∀`*) (2020年6月16日 12時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミロ | 作成日時:2020年5月15日 23時