episode 82 ページ35
・
『テヒョンさん。
ごめんなさい、ちょっと…』
TH「えー。」
眠いのか私に抱きついてふにゃふにゃするテヒョンさんの体をジョングクに預けて、階段を上り二階のベランダに出る。
外に出た途端に、冬の冷たい空気が体を襲った。
寒空の下、ベランダの手すりに体を預けてタバコを吸うシュガさんに近寄ると、彼は一度私の方に視線を寄こすと、体を少しずらし隣のスペースを空けてくれた。
それに甘えて隣にお邪魔すると、今は消されたタバコの匂いが鼻をかすめ…
何故か分からないけれど、胸がきゅっとしめつけられるような感覚がした。
『シュガさん、さっきはありがとうございました。』
SG「別に。思ったことを言っただけだよ。」
『ふふ。シュガさん、最初に比べて優しくなりました。』
SG「そうか？」
『うーん、でも、最初から優しかったかも。』
SG「どっちだよ。」
私の曖昧な答えにケラケラと笑う彼。
うん。やっぱりシュガさんは最初から優しかったように思う。
だけど、こんな笑顔は見られなかったかな。
SG「シュガって呼ぶんだな。」
『え？』
SG「名前教えただろ？」
『ああ。
ごめんなさい、ユンギって呼んだ方が良かったですか？』
SG「いや。どっちでもいい。」
なんとなく。
ユンギと気安く呼ばなくて。
私にとって、やっぱりシュガさんはシュガさんだ。
SG「で？」
『え？』
SG「決めたのか？どうするのか。」
『…はい。』
SG「ふーん。そっか。」
『あの、なるべく皆さんに迷惑かけないようにしますから…』
SG「そんなのはどうでもいいけど。
ただ、お前の居場所はここにあることだけは覚えとけよ。」
『…、
はい。』
ふわふわと頭を撫でてくれるシュガさんに、耐えきれず泣き出しそうになる。
ほんと、皆が皆甘すぎるよ。
SG「ヒョンに言いに行く？」
『はい。』
頷くと、シュガさんはすっかり指先の冷えた私の手を握り、そのままその手を引いて歩き出す。
…一緒に来てくれるんだろうか。
ほんと、
優しすぎて困るよ。
JN「ああ、二人とも。
見てよ、これ。」
一階に戻ると皆酔っ払って眠っていて、ジンさんだけが文句を言いながら後片付けをしていた。
黙ったままでいる私に気づくと、彼はにこりと笑う。
JN「どうするか、決まった？」
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ひな(プロフ) - もうみろさんだいすき（；＿；） (2022年8月21日 5時) (
レス) @page50 id: 09534d5dfc (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - ぜひ続編がみたいです。もう一度みんなに再開して欲しい。なんなら私がみんなに会いたい！！！！！ (2022年3月17日 23時) (レス) @page50 id: 0357050ae1 (このIDを非表示/違反報告)
uu yy(プロフ) - 一度この話を読んでから、お気に入りにしなかったことを後悔してずっと探してました泣やって見つけて読むことができて嬉しいです。。。続編あったら嬉しいです;; (2022年2月10日 22時) (レス) @page50 id: f74579c402 (このIDを非表示/違反報告)
noa - はじめて読ませていただきましたが、どっぷりハマってしまいました！！！ご負担にならなければぜびぜひ続編が読みたいです！！主人公ちゃんが誰とであっても結ばれるまでを見届けさせていただきたいです！ (2022年1月21日 18時) (レス) @page50 id: dd225462d4 (このIDを非表示/違反報告)
vkc(プロフ) - 長らくエイターで最近btsにハマったので、このお話めちゃくちゃ感動しました。本気でbtsにパッチの世界観をミロさんのお話で再現してほしいです。素敵ならお話ありがとうございました！ (2021年9月5日 2時) (レス) id: 4cd40e2bb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2020年1月6日 23時
