episode 60 ページ13
・
『…、ん…？』
TH「！
A…っ」
目を開けると、飛び込んできたのは、美青年の心配そうな顔。
『テヒョンさん…』
寝起きにテヒョンさんの顔を見るのも珍しいことじゃなくなったな、なんて呑気なことを考える。
が、
『痛あっ！』
TH「！大丈夫？」
ズキン、と痛んだ片腕に、すぐにいろんなことを思い出す。
『テヒョンさん！ジョングクは！皆、無事ですか？
…あの男は…？』
TH「ジョングクは、今いるこの病院で治療を受けてるよ。２〜３日入院することになりそう。
あの男は、ジンヒョン達が始末してくれたよ。」
『…殺したんですか？』
TH「いや。
けど、もう二度と俺達の前には現れないと思う。
、それよりも、」
『っ！』
突然、彼の両手のひらに頬を挟まれて、ぐっとその綺麗な顔との距離が近付いて、慌てて彼から目をそらす。
『あの、テヒョンさ、』
TH「なんであんな無茶したの？」
『…、それは…』
TH「発泡寸前の銃の前に飛び出してくるなんて、命知らずにもほどがある…っ」
『それは…、
ごめんなさい。
でも、』
TH「でも？」
『だって、
やっぱり嫌だったんです。
テヒョンさんの悲しそうな顔を見るのが。』
TH「…は？」
何を言ってるの？というように、丸められたテヒョンさんの目を、今度はそらさずにじっと見つめる。
『あの時、あのまま撃ってたら、テヒョンさんの心が壊れてしまいそうな気がして。
そう思ったら、体が勝手に動いてたんです。』
TH「…、
俺は、人殺しなんだよ？
なんで…」
『それが本当なら、どんな理由があったにせよその事実を肯定するつもりはありません。
人の命を奪うことは、罪です。
私にはやっぱり受け入れられない。」
だけど、
それでも。
『あなたは、初めて会ったときからとても優しかったし、暖かかった。
私はそんなテヒョンさんのことが好きです。
だから、そんな悲しい顔で、自分の事を人殺しだなんて言わないで。』
TH「…っ、」
ぐらりと揺れた彼の瞳に、うっすらと涙の膜がはる。
ごめん。と小さくつぶやいたテヒョンさんに首を振ると、
彼は泣きそうな顔で笑った。
TH「A、俺の昔の話を聞いてくれる？」
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ひな(プロフ) - もうみろさんだいすき（；＿；） (2022年8月21日 5時) (
レス) @page50 id: 09534d5dfc (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - ぜひ続編がみたいです。もう一度みんなに再開して欲しい。なんなら私がみんなに会いたい！！！！！ (2022年3月17日 23時) (レス) @page50 id: 0357050ae1 (このIDを非表示/違反報告)
uu yy(プロフ) - 一度この話を読んでから、お気に入りにしなかったことを後悔してずっと探してました泣やって見つけて読むことができて嬉しいです。。。続編あったら嬉しいです;; (2022年2月10日 22時) (レス) @page50 id: f74579c402 (このIDを非表示/違反報告)
noa - はじめて読ませていただきましたが、どっぷりハマってしまいました！！！ご負担にならなければぜびぜひ続編が読みたいです！！主人公ちゃんが誰とであっても結ばれるまでを見届けさせていただきたいです！ (2022年1月21日 18時) (レス) @page50 id: dd225462d4 (このIDを非表示/違反報告)
vkc(プロフ) - 長らくエイターで最近btsにハマったので、このお話めちゃくちゃ感動しました。本気でbtsにパッチの世界観をミロさんのお話で再現してほしいです。素敵ならお話ありがとうございました！ (2021年9月5日 2時) (レス) id: 4cd40e2bb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2020年1月6日 23時
