Three years later…2 ページ38
ユンギヒョンの車に乗り込み、走りだした車の窓から外の景色を見てみても、懐かしい気持ちには少しもならなくて。
日本の景色とそんなに変わらないような気もするし、全然違う気もするし。
本当にここに20年以上住んでたのかな？
ちょっと信じられない。
YG「お前、荷物すごい多かったけど何持ってきたんだ？」
「え？そんなに多いかな？
普通に服とか…
あとは大学で読んでた本とか。」
YG「本。ジョングクが本読むようになるなんてな。」
「何？俺だって本くらい読むよ。
今読んでる本がすごく面白くて、ヒョンも読んでみてよ。」
確か…鞄に入れてたはず。
あ、あった。
「これ！」
YG「わ、お前今運転中だよ！
ん、なんか落ちたぞ。」
「え？」
YG「なんだこれ。
…しおり？」
あ。
「そう。ちょっとあんま見ないで。」
YG「なんでだよ。」
「いいから。運転に集中して。」
ヒョンからしおりをひったくって、再び本の間に差し込む。
ピンク色の花がラミネートされたそれは 、ずっと使っているせいかとても年季が入っている。
だけどどうしても捨てられない。
自分でもよく分からないけれど。
とても大切なものなんだ。
YG「ここがお前の住んでた町だよ。」
「…へぇ。」
俺の方を振り返ってそういったユンギヒョンに、もう一度窓の外に目を向けるけれど、やっぱりはじめてみる景色だという感想以外は何ももてなくて。
少しだけ寂しさを感じた。
日本で友達も出来て、それなりに幸せな時間を送ってきたけれど、やっぱり時折ひどく心もとない気持ちになることがあった。
韓国に来たら何か得るものがあるかもしれないと思っていたけれど、そんなに簡単なことではなかったみたいだ。
YG「家に帰る前にちょっと用事済ませていいか？」
「いいよ。」
返事をすると、ヒョンはある学校の門の前に車を止める。
高校かな…？
こんなところに何の用があるんだろう。
YG「お前どうする？
車で待ってるか？
…それとも＿＿＿」
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kairu(プロフ) - こんなに心を揺さぶられる作品は初めてで本当に読み終わった事が悲しいやら、嬉しいやらです。本当にひとつの素晴らしい映画を見終わった様な気持ちです。ジミンペンなんですけど、グクペンになりそうです。まだ涙が止まらないです。素晴らしい作品ありがとうございます (2021年4月27日 19時) (
レス) id: df72f9e897 (このIDを非表示/違反報告)
リユン - すごい感動しました！読んでいくうちに自然に涙が溢れてきて、読んでよかった！！という気持ちになりました､！ (2021年2月14日 23時) (レス) id: 00bef8cb3c (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - そんな…泣かさないでぇ。涙枯れる (2020年11月28日 14時) (レス) id: e9d90d82df (このIDを非表示/違反報告)
kurikurina(プロフ) - すごい感動しました！！私が好きな小説と似ている設定だったので余計にグッとくるものがあって…最高でした！！ (2020年9月27日 1時) (レス) id: 5527e740c4 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - オトさん» わぁあ！それは嬉しすぎるご連絡です。すごく嬉しい・・・ありがとうございます！！(o^∀^o)どちらも思い出深い作品なので、そのように言っていただきとても嬉しいです。ありごとうございます。これからもよろしくお願いします。 (2020年9月1日 23時) (レス) id: b1cdd73458 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2019年9月29日 23時
