ドキドキする ページ20
『もう、こんな時間か。
ジョングク、そろそろ寝なきゃ。』
ふと時計を壁に掛けられている見ると、時刻はもうすぐ12時を回ろうとしていた。
JK「やだな、まだ寝たくない。」
『だめ。きちんと休まなきゃ。
ジョングクがいないせいで、花屋のお花達も元気がないよ。』
JK「うそだー。」
本当だよ。
あなたがいないとあんなにも色鮮やかな花屋が色褪せて見えるんだ。
『私も…
ジョングクがいないとさみしいよ。』
JK「…かわいすぎ。」
『え？』
JK「んーん、Aが一緒に寝てくれるならいーよ。」
『え？
…いいよ。』
『ねぇ。
なんで、言った本人が一番驚いた顔してるの？』
JK「いや、だって。
そんなあっさりと良いって言ってもらえると思ってなくて。」
『ちょっと。
まさか冗談だったの？』
ジト目で見る私をみて少し笑うと、ジョングクは私の手を引いて、さっさと階段を上っていく。
JK「まさか。
良いって言ってもらえるまで粘るつもりだったよ。」
そう言って振り向いたジョングクの笑顔が本当に嬉しそうで、私も幸せで心が温かくなった。
JK「おいで。」
『…う、うん。』
…だめだ。
OKしたはいいものの、一緒に寝るってことは、当然同じベッドに入るわけで。
横たわって手招きをする余裕顔のジョングクとは対照的に、部屋の入り口に突っ立ったまま動けない私。
JK「はーやーくー。」
『わかってるよ！
い、いくからね！？』
ドキドキと音を立てる心臓に舌打ちをして、そーっと彼の隣にお邪魔する。
JK「なんで背中向けるの。」
『いや、さすがにちょっと…』
JK「こっち向いてよ。」
『無理無理無理。』
JK「お願い。」
『！！
ちょ！』
耳元で囁かれて慌てて振り返ると、ジョングクはいたずらっぽく笑っていて。
『もー。』
JK「だってAがこっち見てくれないんだもん。
寂しいじゃん。」
あー、もう。
そんな風に言われたら、自分の羞恥心なんてどうでもよくなってしまうじゃないか。
おずおずと寝返りをうってジョングクと向かい合うと、その近さにやっぱり鼓動は早くなったけれど、なんだか心地よくて。
優しく笑うジョングクの隣に居られることが幸せで、大げさだけど涙が出そうになった。
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kairu(プロフ) - こんなに心を揺さぶられる作品は初めてで本当に読み終わった事が悲しいやら、嬉しいやらです。本当にひとつの素晴らしい映画を見終わった様な気持ちです。ジミンペンなんですけど、グクペンになりそうです。まだ涙が止まらないです。素晴らしい作品ありがとうございます (2021年4月27日 19時) (
レス) id: df72f9e897 (このIDを非表示/違反報告)
リユン - すごい感動しました！読んでいくうちに自然に涙が溢れてきて、読んでよかった！！という気持ちになりました､！ (2021年2月14日 23時) (レス) id: 00bef8cb3c (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - そんな…泣かさないでぇ。涙枯れる (2020年11月28日 14時) (レス) id: e9d90d82df (このIDを非表示/違反報告)
kurikurina(プロフ) - すごい感動しました！！私が好きな小説と似ている設定だったので余計にグッとくるものがあって…最高でした！！ (2020年9月27日 1時) (レス) id: 5527e740c4 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - オトさん» わぁあ！それは嬉しすぎるご連絡です。すごく嬉しい・・・ありがとうございます！！(o^∀^o)どちらも思い出深い作品なので、そのように言っていただきとても嬉しいです。ありごとうございます。これからもよろしくお願いします。 (2020年9月1日 23時) (レス) id: b1cdd73458 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2019年9月29日 23時
