敵わないなー、もう ページ12
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YG「まぁ、どうするかはお前次第だから。
ゆっくり考えて。」
JK「…ん。」
YG「じゃ、俺店もどるわ…
あ?」
『ユ、ユンギさん…』
あちゃー。
ジョングクがいる病室に来ると、ちょうど中からユンギさんが出てきた。
店を任せると言われていた手前、気まずさにダラダラと冷や汗をかく。
YG「…大好きかよ。」
『へ!?』
直立不動の私に、ふっと笑うといつものように頭を撫でて、そのまま歩いて行ってしまった。
JK「A?」
相変わらずスマート過ぎるユンギさんに惚けていると、少しだけ不機嫌そうな声に呼ばれる。
『あはは、来ちゃった。』
JK「来てくれたのは嬉しいけど、今ユンギヒョンに頭撫でられてなかった?」
『え、うん。』
正直に答えると、あからさまにブスッとした顔に、なんだか見たことある光景だなと思う。
JK「こっち来て。」
呼ばれるままに彼の横に行くと、もっと近くに来てと半ば強引に引き寄せられた。
JK「もしかして、俺よりヒョンとの方が仲良かったりする?」
『え!?
いや、それはないよ。ユンギさんは大人だし…仲良しかというと、なんか違う気がする。』
JK「ほんとに?」
『うん。』
JK「なら、いいけど。」
『うん。
って、ちょっと!!』
JK「あはっ!」
気を抜いた隙に、頭を撫でくりまわされる。
もう!!
これじゃ本当ににあの時と一緒だ!
『も〜、
何?もしかして、』
JK「やきもち妬いた。」
『…へ。』
JK「だから、上書き。
いや、マーキング?」
ニコニコと笑うジョングクに呆然としてしまう。
…やられた。
そうだ。
ジョングクってこういう人だった。
JK「顔真っ赤ですよ?」
『うるさいですよ。』
ほんと、かなわない。
『そうだ、さっきユンギさんと何の話してたの?』
JK「え?」
『あ、ごめん。
部屋に入ってきた時に2人の会話がちょっと聞こえて。』
JK「あー、それは…」
コンコンコン
突然聞こえたノックの音に、驚いてジョングクと顔を見合わせる。
JK「?
誰だろう。
はーいっ。」
ジョングクが返事をすると、そーっと開けられる扉。
そこからひょこっと愛らしい顔を覗かせたのは…
JM「えーっと。はじめまして?」
『え。ジミン!?』
なんと、うちの学科の天使君だった。
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kairu(プロフ) - こんなに心を揺さぶられる作品は初めてで本当に読み終わった事が悲しいやら、嬉しいやらです。本当にひとつの素晴らしい映画を見終わった様な気持ちです。ジミンペンなんですけど、グクペンになりそうです。まだ涙が止まらないです。素晴らしい作品ありがとうございます (2021年4月27日 19時) (レス) id: df72f9e897 (このIDを非表示/違反報告)
リユン - すごい感動しました!読んでいくうちに自然に涙が溢れてきて、読んでよかった!!という気持ちになりました、! (2021年2月14日 23時) (レス) id: 00bef8cb3c (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - そんな…泣かさないでぇ。涙枯れる (2020年11月28日 14時) (レス) id: e9d90d82df (このIDを非表示/違反報告)
kurikurina(プロフ) - すごい感動しました!!私が好きな小説と似ている設定だったので余計にグッとくるものがあって…最高でした!! (2020年9月27日 1時) (レス) id: 5527e740c4 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - オトさん» わぁあ!それは嬉しすぎるご連絡です。すごく嬉しい・・・ありがとうございます!!(o^∀^o)どちらも思い出深い作品なので、そのように言っていただきとても嬉しいです。ありごとうございます。これからもよろしくお願いします。 (2020年9月1日 23時) (レス) id: b1cdd73458 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミロ | 作成日時:2019年9月29日 23時