一番好きな花 ページ1
・
『ねぇ。
ジョングク、体調悪いんじゃない？』
JK「え？
そんなことないよ。なんで？」
いつも通りジョングクの花屋でバイトをしていたある日のこと。
どうも顔色が悪く見えるけれど、ふるふると首を振る彼に、気のせいだったかなと思って再び花に水をやるべく自分の手元に視線を落とす。
秋も深まり、花屋に並べられる花達の顔ぶれも少しずつ変わってきた。
『あのさ、』
JK「うん？」
『前にジョングクが私に一番好きな花は何か聞いたことあってね？
あの時は、とっさに近くにあった花を答えちゃったけど…私ね、本当は桜が一番好きなんだ。』
JK「あー花より団子ってことね。」
『違うわ！
私が園芸部だった時、うちの学校って元々桜が無かったから、苗木を植えたことがあるの。」
JK「…へぇ。」
『馬鹿だよね〜。でも、いつか新入生を桜並木で迎えられたらって思って。もうかなりの大仕事だった。」
JK「ふーん。Aもなかなか熱血馬鹿だよね。」
『そう思う。だけど楽しかったよ。
皆と協力して…それで…、』
JK「何？にやにやしてる。」
『いや、』
ふと、
あることを思い出した。
私が桜を好きになったそもそものきっかけ。
『その時ね、一緒に作業してた子のことを好きになったの。』
私の記憶の奥底に埋まっていた、
とても懐かしい思い出。
そうだ、私がテヒョン以外で好きになった子ってその子のことだ。
ヨナに会ったら言ってやろう。
『ふふ。
ごめんこんな昔話。興味ないよね？…
？ジョングク？』
何も反応がないのを不思議に思い、ジョングクの方を見ると、何故か驚いたような表情のまま固まっていた。
JK「あ…。ごめん、ちょっとぼーっとしてた。」
『ねぇ、本当に大丈夫？調子悪そうだけ…
っ、ちょ、何？』
JK「ちょっと、このまま。」
私の方に倒れこんできたジョングクを咄嗟に支えると、焦る私に反して耳元をくすぐるのは彼の小さな笑い声。
『…どうしたの？ヌナに甘えたい気分ですか？』
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kairu(プロフ) - こんなに心を揺さぶられる作品は初めてで本当に読み終わった事が悲しいやら、嬉しいやらです。本当にひとつの素晴らしい映画を見終わった様な気持ちです。ジミンペンなんですけど、グクペンになりそうです。まだ涙が止まらないです。素晴らしい作品ありがとうございます (2021年4月27日 19時) (
レス) id: df72f9e897 (このIDを非表示/違反報告)
リユン - すごい感動しました！読んでいくうちに自然に涙が溢れてきて、読んでよかった！！という気持ちになりました､！ (2021年2月14日 23時) (レス) id: 00bef8cb3c (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - そんな…泣かさないでぇ。涙枯れる (2020年11月28日 14時) (レス) id: e9d90d82df (このIDを非表示/違反報告)
kurikurina(プロフ) - すごい感動しました！！私が好きな小説と似ている設定だったので余計にグッとくるものがあって…最高でした！！ (2020年9月27日 1時) (レス) id: 5527e740c4 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - オトさん» わぁあ！それは嬉しすぎるご連絡です。すごく嬉しい・・・ありがとうございます！！(o^∀^o)どちらも思い出深い作品なので、そのように言っていただきとても嬉しいです。ありごとうございます。これからもよろしくお願いします。 (2020年9月1日 23時) (レス) id: b1cdd73458 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2019年9月29日 23時
