プレゼントは？ ページ34
JN「なんて書いてあるの？」
『ふふ、秘密です。』
JN「あ、ずるい。」
わしゃわしゃとタオルで髪を拭きながら、私の隣に腰掛けた先輩からシャンプーのいい香りがした。
『先輩、先輩。』
JN「んー？」
『大好きです。』
JN「ふふ、どーしたの？急に。」
『急に伝えたくなりました。』
そう言った私に、先輩はふーん？なんて言いながらも、その耳は赤く染まっていて。
やっぱり大好きだなって、胸がきゅんとした。
JN「僕も大好きだよ。」
『え…』
JN「なんで驚いた顔してんの。
あーあ、明日楽しみすぎて、今日寝られないかも。」
『それは、私の台詞です！』
久しぶりのお出かけだもん。
嬉しすぎて夢みたいだ。
JN「僕からのプレゼントは明日渡すけど、今日が当日だし、何かして欲しいことあったら言って？」
『え…。
なんでもいいんですか？』
ゴクリと生唾を飲み込み問いかけた私に、先輩は一瞬きょとんとした顔をした後、にっこり笑って頷いてくれた。
無防備な人だ。
私のような下心しかない人間に、なんでもしていいなどと言うなんて。(言ってない)
お願いが多すぎて、うーんうーんと唸っていると、隣からクスリと笑う声が聞こえて先輩の顔を見る。
JN「まだ？」
『あ、はい。
だって、慎重に選ばない…と、
っ、』
JN「…ごめん。
待ちきれなくて。」
ちゅっと唇に軽く触れた彼の熱に、クラクラして倒れそうになった。
あれ、違った？なんて聞くこの人は、きっと確信犯。
『正解です。
…なんで、もっとください。』
JN「了解。」
嬉しそうに笑った先輩の顔が近づき、ゆっくりと目を閉じる。
何度も角度を変えて合わさる唇に、たまらなくなって手のひらを握ると、暖かくて大きな手が触れて、それにしがみつくように指と指を絡める。
幸せで、幸せで。
こんな日々がずっと続けばいいのにって。
そんなことを、本気で願った。
・
HS「あ、おい、ジョングガ！」
JK「ヌナ、ぐぅじゅんびできた！」
『おっと？』
翌日。
先に車に乗り込んだ先輩の後を追うため玄関で靴を履いていると、小さなリュックサックを背負い、出かける準備万端のジョングク君が私を見て瞳をキラキラと輝かせていた。
HS「グギヤ、今日お前は父さんとでしょ？」
JK「やあ。ぐぅヌナといく。」
HS「だーめ。」
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Liz(プロフ) - 突然失礼します！！ミロさんのマシンヌンキム家が本当に大好きです。もう何度読み直したか分かりません。読む度に大好きが増していきます。いつか、また新たなマシンヌンキム家が読めたらとっっても嬉しいです。改めて、読んで幸せになれる作品をありがとうございます！ (2023年3月30日 17時) (
レス) @page50 id: d1d28ca630 (このIDを非表示/違反報告)
サラ - ミロさん、はじめまして。初めてコメントさせて頂きます！私はミロさんの『マシンヌン』が大好きで、公開されてからずっとずっと読み続け、何回いや何百回と読んでます！その度に癒され涙し感動し笑い癒されてます。また帰ってきたマシンヌンあったら嬉しいです！ (2022年10月30日 14時) (レス) @page50 id: bdc30337aa (このIDを非表示/違反報告)
たきゆ(プロフ) - ミロさーん 何回読んでも涙がでてしまうではないですか!良かった 良かった！これからもずっとファンです〜 (2022年10月28日 3時) (レス) @page50 id: 088e3725a7 (このIDを非表示/違反報告)
名無し83058号(プロフ) - まだ、続きが見たいです🥺お気に入りなので、終わってほしくないです… (2022年10月26日 3時) (レス) @page50 id: 2732bc1be1 (このIDを非表示/違反報告)
クサズのエクボにハマりたい(プロフ) - ずっと読み返したかったので嬉しいです (2022年10月19日 8時) (レス) @page50 id: d78d833968 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2020年2月23日 21時
