部長って良いやつ ページ31
「それに、呆れられるならもっと前に愛想尽かされてるだろう。」
『部長…』
正直、けなされたのか褒められたのかは微妙なところだけど、彼の愛ある言葉に、不覚にもちょっと、泣いてしまいそうになった。
「くだらないこと言ってないで、早くそれを全部終わらせて、子どもたちに頭を下げるなり土下座するなり這いつくばるなりしてちゃんと話を聞いてあげなさい。」
『…
わかりました！そうします！』
コクコクと頷いた私を見て、部長は世話が焼けるとつぶやき、オフィスを出ていった。
なんだかんだ、悩んだ時に部長に助けてもらっている気がするのはきっと、気のせいじゃないよね。
『…よし！』
一人残されたオフィスで気合を入れ直し、仕事にとりかかった。
子ども達の顔を思い浮かべると、やっぱり愛おしくて。
早く会いたくて仕方なくなり、より一層仕事に精を出すことができた。
・
『もうこんな時間…っ』
会社を出た時はもう、当たり前だけど外は真っ暗で。
春が近づき、少し暖かくなった夜道を小走りする。
いつもジョングク君と歩く並木道。
桜の木の枝には、たくさんの蕾が付いていて、満開になるのが楽しみだなぁなんて思いながら帰路を急いだ。
『ただいまぁ…。
あれ？』
恐る恐る玄関の扉を開けると、なんと家の中は真っ暗で、人気の無い廊下に、寂しくて泣き出しそうになる。
もしかして、皆で出かけたとか…？
だとしたら本格的に悲しい…！
半分ベソかきながらリビングのドアノブに手をかけ、扉を開いたその時だった。
パン！！
パパパパン！！！
『ぎゃーーー！！！！
何ーっ！？！？』
激しく響いた音に、咄嗟に蹲み込んで頭を守る。
パッと部屋の中が明るくなり、恐る恐る顔を上げると…
JN「せーの、」
「「「「「「ヌナ、お誕生日おめでとう」」」」」」
『…え？』
ポカンとした顔をしているだろう私を見て、ケラケラと笑うのは、6人の子どもたち。
それから、
JN「あはは、ごめん、びっくりした？
一応、コンクールのお疲れ会も兼ねて。」
『…え、
あ、はぁ…。』
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Liz(プロフ) - 突然失礼します！！ミロさんのマシンヌンキム家が本当に大好きです。もう何度読み直したか分かりません。読む度に大好きが増していきます。いつか、また新たなマシンヌンキム家が読めたらとっっても嬉しいです。改めて、読んで幸せになれる作品をありがとうございます！ (2023年3月30日 17時) (
レス) @page50 id: d1d28ca630 (このIDを非表示/違反報告)
サラ - ミロさん、はじめまして。初めてコメントさせて頂きます！私はミロさんの『マシンヌン』が大好きで、公開されてからずっとずっと読み続け、何回いや何百回と読んでます！その度に癒され涙し感動し笑い癒されてます。また帰ってきたマシンヌンあったら嬉しいです！ (2022年10月30日 14時) (レス) @page50 id: bdc30337aa (このIDを非表示/違反報告)
たきゆ(プロフ) - ミロさーん 何回読んでも涙がでてしまうではないですか!良かった 良かった！これからもずっとファンです〜 (2022年10月28日 3時) (レス) @page50 id: 088e3725a7 (このIDを非表示/違反報告)
名無し83058号(プロフ) - まだ、続きが見たいです🥺お気に入りなので、終わってほしくないです… (2022年10月26日 3時) (レス) @page50 id: 2732bc1be1 (このIDを非表示/違反報告)
クサズのエクボにハマりたい(プロフ) - ずっと読み返したかったので嬉しいです (2022年10月19日 8時) (レス) @page50 id: d78d833968 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2020年2月23日 21時
