おまじない ページ24
『あ、はい！
あと少しなんですが…』
部屋からひょこっと顔を出すと、余所行きのスーツを着たバチくそかっこいい先輩がきょとんとした顔をしていた。
好き。
じゃなくて！
くそー、背中のファスナーがどうにもうまく上がらない。
JN「手伝おうか？」
『えっ』
すっと部屋に入ってきた先輩が、私の後ろに回り、その手が腰あたりまで下がったファスナーに触れる。
ひえー、その気配だけで、なんだかドキドキしてしまう。
ジーッとファスナーが上がっていく音がして、よし。と先輩の声が聞こえたからすぐにお礼を言おうと彼の方を振り返ると、
ちゅ
『…っ！！！？？え！！！』
頬から伝わった柔らかい感触に、一瞬ポカンと思考が停止してから、ときめきのあまりドレスを引きちぎりそうになった。
『先輩！？
い、今のは！？！？』
JN「んー？
うまくいくようにおまじない。」
『…あの、それ毎日かけてもらってもいいですか？』
おまじないって！おまじないって！！
何それぇ。
ずるい、可愛すぎる。
JN「カーッ！！さすがにちょっと恥ずかしい！
って、いてて。いて！こら、やめなさいよジョングク。」
JK「ぐぅのヌナーっ！」
怒ったジョングク君が先輩の足をぼかすか殴るのを横目で見ながら、これはもう頑張るしかないと気合を入れ直した。
『それじゃあ、私は先に会場向かいますね。』
JM「ヌナ！がんばってね！」
TH「Aどこいくの？」
NJ「ヌナ、気合！」
HS「失敗したら慰めてあげる。」
TH「ねぇねぇみんな。」
JN「落ち着いてね。きっと大丈夫だから。」
『はい！
皆、ありがとう！』
私を見送るためにわざわざ玄関まで見送りに来てくれた皆。
コンクール会場ですぐに会うことになるとはいえ、今、皆と離れることをとても心細く感じてしまう。
JK「ヌナ、ヌナ。」
さぁ行こうとしたところで、ジョングク君に手招きをされて、彼の前にしゃがみ込む。と、
『いいっ！ひょっほ、じょ、ぐ、く！？』
JK「んー。」
突然彼の小さな手に顔を挟み込まれ、ぐいーっと口角を上に引き上げられる。
JM「グクどしたの？」
JK「ヌナ、きょうにこにこじゃないんだもんっ」
『！』
JK「ぐぅ、ヌナにわらってほしー。」
ぷぅっと唇を突き出すジョングク君に、ああ、そうか。と目の前の天使が愛おしくてたまらなくなる。
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Liz(プロフ) - 突然失礼します！！ミロさんのマシンヌンキム家が本当に大好きです。もう何度読み直したか分かりません。読む度に大好きが増していきます。いつか、また新たなマシンヌンキム家が読めたらとっっても嬉しいです。改めて、読んで幸せになれる作品をありがとうございます！ (2023年3月30日 17時) (
レス) @page50 id: d1d28ca630 (このIDを非表示/違反報告)
サラ - ミロさん、はじめまして。初めてコメントさせて頂きます！私はミロさんの『マシンヌン』が大好きで、公開されてからずっとずっと読み続け、何回いや何百回と読んでます！その度に癒され涙し感動し笑い癒されてます。また帰ってきたマシンヌンあったら嬉しいです！ (2022年10月30日 14時) (レス) @page50 id: bdc30337aa (このIDを非表示/違反報告)
たきゆ(プロフ) - ミロさーん 何回読んでも涙がでてしまうではないですか!良かった 良かった！これからもずっとファンです〜 (2022年10月28日 3時) (レス) @page50 id: 088e3725a7 (このIDを非表示/違反報告)
名無し83058号(プロフ) - まだ、続きが見たいです🥺お気に入りなので、終わってほしくないです… (2022年10月26日 3時) (レス) @page50 id: 2732bc1be1 (このIDを非表示/違反報告)
クサズのエクボにハマりたい(プロフ) - ずっと読み返したかったので嬉しいです (2022年10月19日 8時) (レス) @page50 id: d78d833968 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2020年2月23日 21時
