テヒョン君とヨンタン ページ15
・
TH「やだ！！！」
ま、そう言うと思いましたけども。
先程、仕事から帰ってきたソクジン先輩にナムジュン君が持ってきたのチラシを見せて、話し合った結果、1度飼い主に連絡を取ってみることにした。
その前に、もちろん今の飼い主であるテヒョン君から了承を得ないといけないわけだけど、これがなかなか難しい。
TH「ヨンタンはテテのおともだちなの！」
JN「でも、ヨンタンにだってお母さんはいるでしょ？会わせてあげたいと思わない？」
TH「思わない！」
JN「テヒョン。」
ぐっと眉根を寄せて辛そうな顔をするソクジン先輩の顔を見て、テヒョン君の瞳にじわじわと綺麗な水が溜まる。
TH「やだ！そんなことゆうヒョンきらい！
おいで、タナ！」
JN「テヒョン！」
タナをぎゅうっと抱きしめて、子ども部屋に立てこもってしまったテヒョン君。
もちろん、テヒョンくんの気持ちがわからない私たちじゃないけど、こればっかりは…。
JM「テヒョンア、ないてた？」
『うん。テヒョン君はタナが大好きだから。』
JM「うん。ぼくもすきだよ。」
JK「ぐぅも、ほんとはすき。」
『私もだよ。』
もうとっくに、家族の一員だったもんね。
その夜、
いつも通りジョングク君と部屋で寝ていると、トタトタという足音がして、途切れかけてた意識が現実に引き戻された。
あれ？
確かに、足音は部屋の前で止まったはずなのに、誰も入ってこない。
不思議に思って、ていうかちょっと怖くて、おそるおそる部屋の扉を開けると…
『テヒョン君。』
珍しいお客さんが、うとうとするタナを抱いて立っていた。
TH「…」
『どうしたの？』
黙ったままのテヒョン君に問いかけると、彼は上目遣いで私の顔を見て、んーとね、とゆっくり口を開く。
TH「…
いっしょにねていー？」
『もちろん。』
笑って頷くと、ぐりぐりと私のお腹に頭を擦り付け、そのままたーっと部屋の中に入ってきた。
TH「テテ、おっきくなったからゆかにねるね。」
『はは、ベッドでいいよ。まだまだ赤子のようなものよ。』
ふーん、と言ってベッドに入ったテヒョン君は、ぷうぷう眠るジョングク君を見て、いい子いい子と頭をなでてあげている。
TH「ジョングガ、かわいーね。」
『テヒョン君もかわいいよ。』
TH「でも、テテはわがままだから…。」
『え？』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5510人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Liz(プロフ) - 突然失礼します！！ミロさんのマシンヌンキム家が本当に大好きです。もう何度読み直したか分かりません。読む度に大好きが増していきます。いつか、また新たなマシンヌンキム家が読めたらとっっても嬉しいです。改めて、読んで幸せになれる作品をありがとうございます！ (2023年3月30日 17時) (
レス) @page50 id: d1d28ca630 (このIDを非表示/違反報告)
サラ - ミロさん、はじめまして。初めてコメントさせて頂きます！私はミロさんの『マシンヌン』が大好きで、公開されてからずっとずっと読み続け、何回いや何百回と読んでます！その度に癒され涙し感動し笑い癒されてます。また帰ってきたマシンヌンあったら嬉しいです！ (2022年10月30日 14時) (レス) @page50 id: bdc30337aa (このIDを非表示/違反報告)
たきゆ(プロフ) - ミロさーん 何回読んでも涙がでてしまうではないですか!良かった 良かった！これからもずっとファンです〜 (2022年10月28日 3時) (レス) @page50 id: 088e3725a7 (このIDを非表示/違反報告)
名無し83058号(プロフ) - まだ、続きが見たいです🥺お気に入りなので、終わってほしくないです… (2022年10月26日 3時) (レス) @page50 id: 2732bc1be1 (このIDを非表示/違反報告)
クサズのエクボにハマりたい(プロフ) - ずっと読み返したかったので嬉しいです (2022年10月19日 8時) (レス) @page50 id: d78d833968 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミロ
| 作成日時：2020年2月23日 21時
