大切な親友【JM】 ページ46
「最後のは冗談だったんだけど…」
TH「あの顔は本気にしてた。」
さっき教室から出て行ったジョングクが、「俺、明日から働くことになった。」なんて言い出したらどうしようなんて、今更心配になってくる。
あいつならやりかねないんだよ。
TH「これでジミンもやっとジョングク離れするんだねー?」
「ふふ。なにそれ。」
TH「だって、先生には何もしなかったじゃん。
今まで散々影で暗躍してきたくせに。」
「…知ってたの?」
ジョングクの前に現れる女達を次から次へと排除してたこと。
いひひと笑う親友に驚いたけれど、
何故だか少し気持ちが楽になって俺も笑う。
「先生はだめ。普通が通用しないもん。」
TH「そんな感じするね。」
何言ったってびびんないし、
怒んないし、
こんな俺のことですら信じちゃうような人だよ?
「お手上げだよ。」
TH「グガはおかしな人を好きになったんだねぇ。」
「ほんと。」
TH「ジミン。」
「なに?」
TH「さっきの、
ジミンに向けた言葉でもあったんだよ。」
「…、」
【世の中に、好きになっちゃいけない人なんているの?】
さっきからずっと、
頭から離れなかったテヒョンの言葉。
「…テヒョンのバカ、
最後まで気づかないふりしてろよ…っ」
TH「だって。そしたらお前1人で泣くじゃん。」
止めようにも、どうしても溢れ出てしまう涙を制服の袖でぬぐう。
「泣いてないし。」
TH「はいはい。」
わかんないよ。
こんな風に辛くて、寂しくなる気持ちになんて名前をつければいいかなんて。
走っていった後ろ姿を思い出して、こんなにも泣きたくなる。
「俺とお前とジョングギは、これからもずっと友達だよね?」
TH「うん。ずっと。」
「うん、俺もそれがいいんだ。」
それで、いいんだ。
「…俺本当は、泣く資格なんてない…」
TH「何で?」
「俺、ちょっとだけだけど、
先生のことも好きになってた。」
TH「それも、気づいてた。」
本当、隠し事できないなあ。
先生じゃなかったら、諦められなかったと思う。
ずっと人の恋路の邪魔して、嫌な奴になってたかも。
だから、絶対本人には言わないけど、
先生には感謝してるんだ。
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JinJin?(プロフ) - ジンくんの片思いが終わっちゃうのかな。諦めちゃうのかな。先生の幸せを願うジンくんだから、このままやっぱり伝えない選択をしそうだけど、告白はして欲しいな〜 (2022年5月2日 12時) (レス) @page37 id: 906ff65d51 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - Agust dさん» 私もこのお話のテヒョン君、気に入ってるので嬉しいです(*^^*)3人の男子高校生感が書いてて楽しくて笑私の癖なんですが、必要以上にサブメンバーを愛してしまうんですよね。メインが薄くなるので考えものですが、そう言ってもらえて安心しました(*^ω^*) (2019年10月22日 23時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
Agust d(プロフ) - テヒョンさんが最高のポジションでいい意味で四次元でした。 この作品もジミンさんの恋心は感涙にむせぶ思いでした。 ジンさんの男らしさも強くて脆い感じが大好きです。 ミロさんの作品はサブメンバーがとても素晴らしいと思います!が (2019年10月22日 12時) (レス) id: fea73733b9 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - AULA−輝きさん» 傷ついた思い出が、今の素敵なAULA様を作ったんですね。私なんぞが偉そうに言えることなんて何もないですが、大事な恋のお話が聞けて、胸がいっぱいになりました。ありがとうございます。これからもお互いお話し作り頑張りましょうね(*^^*) (2019年10月21日 20時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - AULA−輝きさん» AULA様 コメントいただかありがとうございます(*^^*)自分の気持ちに真っ直ぐなAULA様も素敵ですが、相手の方も、AULA様の気持ちを受け止めたからこそきっとたくさん悩まれたんでしょうね。お2人共とても素敵な方ですね。(*´-`) (2019年10月21日 20時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミロ | 作成日時:2019年6月19日 21時