君が好きだと叫びたい ２【完】

好きになれ【JK】 ページ14

俺の言葉に、ボンッと顔を赤くした先生を見て、驚いて息が止まる。








「先生…えと、顔が…」

『私の顔がなんですか！？』



待って。

ちょっと待って。

冗談のつもりだったし、怒られるの覚悟して言ったのに。





『意味がわからないことを言わないでくださいっ！』




いや、怒ってはいるんだけど…。

そんな風に顔を赤くして狼狽えるなんて、思っても見なかった反応で。






「もー、可愛すぎ…。」

『はぁ！？！？！？』





ほんっとにずるい。

先生を見て、恐らく彼女よりも赤くなったであろう自分の顔を抑えてため息をつく。





『え。

ジョングク君…？』




どうしたんですか？と問いかける先生に、顔を覆ったまま首を振る。



どうもこうも…。

こんな気持ち、責任取ってもらわなきゃ割に合わない。





「先生、俺、少しは期待してもいいんですか？」

『何の話です？』

「少しは、先生の心に入り込めてるって思ってもいいですか？」

『少しどころか、あなたは私の主な悩みの種ですよ。』

「ふはっ」





眉間にしわを寄せながら答える先生がおかしくて、思わず笑ってしまう。


今は、それでもいい。


そうやって、俺のことを考えてるうちに、違う気持ちが生まれるかもしれないでしょ？

人の気持ちなんて、どう変わるかわからないんだから。






「俺、最近柄にもなく少しだけ自信無くしてましたけど。」

『え？君が？』

「はい。

だけど、やっぱりなりふりなんて構ってられない。
誰が、先生を好きでも、望みが薄くても、俺は先生が好きだから。」

『…っ』





















「…先生、さっきからその顔、無自覚のつもりだったら、気をつけてくださいね。」

『…そんなに崩壊してます？』










その逆です。
















俺の言葉一つ一つに、いちいち顔を赤く染める彼女を、抱きしめたいし、キスしたいし、とにかく触れたくて仕方がないけれども。



今はこの可愛い顔を、この瞬間、俺だけに見せてくれている顔を、もっと見ていたくて我慢した。















だけど、覚悟してね？先生。


明日からはまた、手加減なんかしないから。












もっと俺のことを考えて。

もっと俺に振り回されて。






それで、早く、

俺のことを好きになれ。

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