君が好きだと叫びたい ２【完】

教師としては ページ11

『別に、惜しくなんてなってませんけど。』

JM「そうですか？俺には少なからず先生が傷ついてるように見えますけど。」

『気のせいですね。』

JM「ふーん。」





なんなのこの子。

人の心を読むんじゃないよ。





『まぁ、でも彼も正気になったようですし。君にとってもこの方が都合がいいでしょう。』

JM「俺が？なんで？」

『え？だって、私達のこと…いや、私達のことってなんだ！？…彼が私と仲良くすること、反対だったでしょう？』

JM「ああ。」




私の言葉に、今思い出したような顔をすると、そんなこと言いましたっけ。なんて言いながら私の隣に腰を下ろす。




…なんだって？




『ちょ、なんですかそれぇ！私が君の言葉にどれほど恐れおののいたか！！いつ学校にバラされるかって毎日ドキドキハラハラしてたんですよ！？』

JM「ざまぁみてください。」

『ぶっ飛ばすぞ。』





天使のような笑顔で、悪魔のようなことをおっしゃる目の前の…やっぱりどう見ても可愛い天使に、握った拳がぷるぷると震える。





JM「最初は、先生に恋したってジョングクが幸せになれないと思ったから。でも、あいつにそう言ったって聞きっこないし、だから先生を牽制したんです。」

『ほぉ。またケロリと酷なことを言いますね。』

JM「でも、ジョングク、本気みたいだから。」





そう言って目を伏せた彼に、この野郎と思っていた気持ちが一瞬で消えてしまう。





『パクく…』

JM「あぁ、それと。ジョングクのこと、俺のものだとか言ったのも全部冗談ですから。」

『…へ？』

JM「そう言えば、俺達と関わらないようになるかと思って、言ってみただけです。」

『そう…なの…？』

JM「はい。

でも、ジョングクが大事なのは本当ですから。

俺は、あいつには絶対幸せになってもらいたいんで、先生いいかげん落ちてくださいよ。」

『馬鹿言うんじゃない。』




ケラケラと笑う彼に、ホッとしたような…残念なような、複雑な気持ちになる。




『友達のために、自分はどう思われてもいいんですか？』

JM「いいです、そんなの。」



迷いなく笑って答える彼だけど、
私はどうしても胸が痛む。










『個人的には、ジョングク君命なパク君のことを、応援したいし、国宝認定したいくらいなのだけど。』



JM「え？」



『教師としては、やっぱり君にも幸せになってもらいたいものです。』































JM「…なんですか、それ…」

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