ある秋の日の朝 ページ43
・
目が覚めるとすぐに、
開けっぱなしにしてしまっていた窓から吹き込んできたひんやりとした秋風に、布団の中でぶるっと身震いする。
のろのろと起き上がって窓を閉めると、ふと見下ろした自分のベッドに珍しいお客さんが来ていたことに気がつく。
『可愛いなー。赤ちゃんみたい。』
もちもちのほっぺたに触れると、見た目以上に柔らかい感触にふわっと心が癒される。
シーツをきゅっと握って眠るジミン君は、きっと間違えて地上に降り立った天使なんだろう。
と、
JM「んぅ、」
シーツを手繰り寄せるようにするジミン君。
寒いのかな?
そう思って布団をかけるけれど、彼の眉間に寄ったしわは消えないままで。
そういえば、前にもこんなことがあった。
眠ったままポロポロと涙を流すジミン君に、ひどく胸が痛んだことを覚えている。
あの時は、お母さんのことを思い出して泣いていたんだよね。
今は、泣いてないみたいだけど…
JK「んー、ぅ、
あえ、じみに、ひょん?」
『ジョングク君、おはよう。』
私の体を挟んだ反対側で、私の顔に足を向けて眠っていたジョングク君が起き上がり、ぼーっとした顔でジミン君を見つめる。
JK「ひょん、ねてうの?」
『うん。まだ眠ってるから静かにしてあげてね。』
JK「んん、ぐぅ、ひょんとおててつなぐ、」
そう言うと、ジョングク君はジミン君の手をシーツから無理やり引き離し、きゅっと彼の手を握ると満足そうにしてまたすやっと眠ってしまった。
力づくすぎてびっくりしたけど、さっきよりも穏やかな顔で眠るジミン君を見て安心する。
繋がれた2人の手を撫でて、私ももう一度夢の世界へと入っていった。
JK「あ、ゆうびんさん!」
『ほんとだ!ご苦労様です。』
JK「ぐぅに!!
…ください。」
ジョングク君と保育園から帰ってくると、家の前にいた宅配のお兄さんに気が付き、恥ずかしそうにしながら両手を差し出すジョングク君。
『これは大きいからヌナが受け取ります。
って、まじで重い!!!』
「大丈夫ですか?」
『もちろんです!』
JK「ぐぅがもつってゆったのにー。」
段ボール箱で届いた荷物は、中に何が入ってるのか、めちゃくちゃに重い。
いったい誰からの荷物だろうと差出人を確認すると…
『あれ、シヒョクさんからだ。』
3739人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
タハ - 最初からずーっと読ませていただいてますが、やっぱりこのお話は面白いです!! これからの主人公とソクジンさんの展開、とても楽しみです☆ (2020年5月18日 9時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
bts-vminkook - 私、このお話大好きです!♪ 皆の個性がうまく書かれてて 本当に面白くて元気出ます! 主人公ちゃんがふざけるのが 好きです!♪*w これからも頑張って下さい! (2020年4月23日 21時) (レス) id: 4f9c9c509a (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - お塩50%さん» 何回も読んでくださったなんて、本当に嬉しいです!^_^続きについては、今ネタをまとめて少しずつ書き始めているので、近々公開できるかと思います!あと少しお待ちいただけると嬉しいです!(*^^*) (2019年12月16日 0時) (レス) id: 990117c315 (このIDを非表示/違反報告)
お塩50%(プロフ) - 何回か最初から読んでしまうほど面白い作品で、主人公とマンネラインの関係が結構好きで本当に読むたびに発狂させていただいてます。これからも更新してってください!ファイティン! (2019年12月14日 23時) (レス) id: e853a97352 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - たまごさん» たまご様 とてもとても嬉しいお言葉をありがとうございます(>人<;)そろそろキム家が恋しく思うので、また続き書かせてくださいね(*^^*)私からもサランヘヨ!!もう一度読んでくださってありがとうございます!! (2019年12月10日 0時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミロ | 作成日時:2019年9月8日 20時