二人きり ページ3
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JN「あー、思ったより濡れちゃったね！」
『あ、でも私は先輩のジャケットのおかげでだいぶ…わ、』
JN「ちゃんと乾かさないと。女の子は体冷やしちゃだめでしょ？」
ホテルの部屋に入り、洗面台からタオルを取ってくると、自分の方がびしょ濡れのくせに私の髪を拭いてくれる先輩。
『先輩も、風邪引いちゃいますよ。』
JN「僕は平気。」
『平気じゃないです！』
JN「あ、ちょっと！」
先輩が持っていたタオルを奪い取り、彼の頭にかぶせて濡れた髪を拭き取る。
子ども達には細かいこと言うくせに、自分のことに関しては結構適当なところがあるからこの人には困ってしまう。
JN「Aちゃん、お母さんみたいだね。」
『ソクジン先輩の普段のオカン具合には負けま…、す。』
JN「？」
向かい合うようにして彼の頭を拭く私をじっと見つめていた先輩に気づいて途端に緊張してしまう。
濡れた肌と、雨のせいでセットが崩れ、降りてしまった長い前髪からのぞく瞳に、相変わらず綺麗だなと思うし、そんな彼に触れているのだと思うと、急にドキドキして仕方なくなった。
JN「…あのさ、
僕ずっとAちゃんに謝りたいことがあって。」
『え？』
その時、カバンに入れていた携帯電話が鳴り、先輩に失礼して取り出すと、画面には�爛爛鵐咼鶚瓩諒源�が表示されていた。
ど、どうしよう…。
取るべきか迷っていると、
『あ、』
パッと先輩に携帯を取り上げられ、そのまま彼は問答無用に通話拒否ボタンを押してしまう。
あ、れ。
『先輩？？』
あまりに彼らしくない行動に、恐る恐る声をかけると、ハッとしたように私の顔を見て目を丸くする。
JN「うわ！！！
ごめん！勝手に！！掛け直して！」
『い、いえ！
大丈夫です！』
急に焦り出した先輩に首を振ると、彼はホッとしたような顔を見せて、それから私の手を引き、ベッドに座らせると自分もその横に腰掛ける。
JN「もう風邪は大丈夫？
こんなに濡れてぶり返さないといいけど。」
『大丈夫です！もともと頑丈なんで！』
JN「あの日、Aちゃんが会社で倒れた日、迎えに行けなくてごめんね。」
『大丈夫ですよ。』
JN「…本当はね、すごく不安なんだ。
いつも我慢ばっかさせてるから。
いつかAちゃんが離れていくんじゃないかって。」
『…っ』
俯いたままそう言った先輩に、
胸がぎゅっと絞られるように苦しくなる。
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タハ - 最初からずーっと読ませていただいてますが、やっぱりこのお話は面白いです！！ これからの主人公とソクジンさんの展開、とても楽しみです☆ (2020年5月18日 9時) (
レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
bts-vminkook - 私､このお話大好きです！♪ 皆の個性がうまく書かれてて 本当に面白くて元気出ます！ 主人公ちゃんがふざけるのが 好きです！♪*w これからも頑張って下さい！ (2020年4月23日 21時) (レス) id: 4f9c9c509a (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - お塩50%さん» 何回も読んでくださったなんて、本当に嬉しいです！^_^続きについては、今ネタをまとめて少しずつ書き始めているので、近々公開できるかと思います！あと少しお待ちいただけると嬉しいです！(*^^*) (2019年12月16日 0時) (レス) id: 990117c315 (このIDを非表示/違反報告)
お塩50%(プロフ) - 何回か最初から読んでしまうほど面白い作品で、主人公とマンネラインの関係が結構好きで本当に読むたびに発狂させていただいてます。これからも更新してってください！ファイティン！ (2019年12月14日 23時) (レス) id: e853a97352 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - たまごさん» たまご様 とてもとても嬉しいお言葉をありがとうございます(＞人＜;)そろそろキム家が恋しく思うので、また続き書かせてくださいね(*^^*)私からもサランヘヨ！！もう一度読んでくださってありがとうございます！！ (2019年12月10日 0時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2019年9月8日 20時
