続★マシンヌンキム家 ２

浮気現場 ページ31

てっきりそのまま部屋を出て行くかと思ったのに、私の膝の上に乗ったまま動かないジミン君を、後ろからぎゅっと抱きしめる。




『どーしたのー？なんでもヌナに話してごらーん。』

JM「あっ！んふふ、なんでもないよー！」



そのままゆらゆらと体を揺らすと、楽しそうな声を上げ、体をひねって私にしがみつく。



『何でもないなら良いけど。

ヌナは君達のお助けマンなので。
何かあったら言うこと。ね？』

JM「えー。へんなのぉー。」

『変じゃないよ。お助けマンはすごいんだから。アンパン◯ンよりすごいんだから。』

JM「うそだぁー。」

『ほんとだもーん。』




えー。とにこにこ笑うジミン君があんまり可愛くて、たまらずぎゅうぎゅうに抱きしめていると…














バーン！！


















『あ。』




















勢いよく開いた扉から姿を現した小さいモンスターを見て体が凍りつく。

























JK「…。

ヌナ？」

『あ、いや。これは…！！』


違うんです！と言いそうになったところで言葉を飲み込む。

瞳をうるうると揺らしながら私を見るジョングク君に、ついこの状況の言い訳をしようとしたけれど、見下ろした先に、曇りなきまなこでじっと私を見つめるジミン君とも目が合ってしまったから。





いや。

だからなんで、妻に浮気現場を見られた旦那の気持ちにならなきゃいけないんだ！？




ああ、でもやばい。


言い訳(？)しない私に怒ったのか、ぷうっと頰を膨らませたジョングク君が頬袋をそのままにして、ずんずんと私達に近づいてくる。




怒られる！？

怒られるのか！？










『き、気の多い旦那でごめんな、



JK「ぐぅも抱っこして！」



さ、い、…へ？』



驚いてる間にジミン君を抱きしめる私の腕の隙間を無理やりくぐり、ジミン君の隣で上手く収まって、ふぅ。と満足気にするジョングク君に思わず笑ってしまう。


前までなら、迷わずジミン君を放り投げてたと思うのに。

マンネの成長を垣間見て、思わず感動してしまう。












『今日は3人で寝ちゃう？』






















私はいつまでこの子達の成長を見届けられるんだろうなんて、そんなことを考えて珍しく寂しい気持ちになった。

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