可愛い女の子【JK】 ページ24
「そろそろ行く?」
『うん!』
椅子から立ち上がったヌナは、それでも僕よりだいぶ目線が低い。
自然と僕を見上げる形になるんだけど、それが、なんかもう、たまらない。
僕、どうしちゃったんだろう?
『あー、ドレスは慣れないなぁ!』
うっ。
困ったように、恥ずかしそうに笑うのが、
可愛くて、可愛くて。
思わずじっと見つめてしまった僕に気がつくと、コテンと首をかしげる。
何それ。可愛すぎるってば。
あ、鎖骨綺麗。
自信無さげにしながらも、ピンと背筋を伸ばして歩く彼女は、さすがは元令嬢といったところで。
「どうぞ?」
『あ、ありがとう。』
だけど、肘を曲げてエスコートしようと腕を出すと、やっぱり少しだけ照れ臭そうに、僕の腕に手を添えた。
『はは、照れるな〜。』
あー、もう。
ねぇ、ずるいよ。
僕の好みドンピシャのドレスを着て、
僕が好きなナチュラルメイクで、
極め付けに、髪の毛はアップになんかして、
僕の理想そのものの姿で、そんな風に可愛くはにかんで笑うなんて。
そんなの、ずるいって。
あーあ。
ユンギヒョン、Aヌナのこと、僕にくれないかな?
なんて、馬鹿なことをちょっとだけ本気で考える。
それにしても、なんでAヌナだったのかな?
ヒョンから、仮の婚約者をうちに連れてくるって聞いた時、驚いたけれど、大方言い寄ってくる大勢の令嬢達を黙らせるためだろうと思った。
どんな女の人が来るんだろうって、ちょっと怖かったけど、そんな心配は全然いらなかったみたいで。
何故なら、ヌナは最初からずっと優しくて。
そんな彼女を、すぐに大好きになったから。
でも、だからこそヒョンがなんでAヌナを選んだのかが気になるわけで…。
『?どうしました?』
「んーん!」
隣のヌナを観察してみるも、長男様の考えが分かるわけもなく。
ただ、Aヌナが僕の家のせいで大変なことに巻き込まれたりしないように願うばかりだ。
「ヌナ、何かあったら僕にすぐ言うんだよ?いい?」
『え!?何が!?でも、わかった!ありがとう!』
嬉しそうに笑うヌナを見て、またまたきゅっと心臓を絞られるような感覚を味わいながら、
初めて女の子を守りたいって、そう思ったんだ。
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ミロ(プロフ) - マミさん» マミ様 初めまして!コメントいただきありがとうございます(o^^o)優しいお言葉うれしくおもいます!テヒョンさん推しなんですね!正直まだ誰とどうなるか決めていないのですが、マミさんに楽しんでいただけるよう、頑張りますね(*^^*)これからもよろしくお願いします! (2019年3月25日 21時) (レス) id: 166caf4964 (このIDを非表示/違反報告)
マミ(プロフ) - はじめまして!日々更新を楽しみにまってます!とても面白くて続きが気になって…こらからも楽しみにまってますのでよろしくお願いします。推しがテヒョンなのでテヒョンに落ちたらいいななんて読みながら夢見ています笑 (2019年3月24日 8時) (レス) id: 473b201d2f (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - MGさん» MG様 キム家の時から優しいお言葉ありがとうございます…!活力だなんて、本当にもったいない限りですが、飛び上がる程嬉しいです(#^.^#)これからも少しでも楽しんでいただけるように頑張りますね!また寒くなりそうですが、MG様も風邪など気をつけてくださいね。 (2019年3月22日 20時) (レス) id: 166caf4964 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - Aine Kakehiさん» Aine Kakehi様 しっくりきてますか?よかったぁぁあ!!( ;∀;)そして、優しいお言葉心に染み渡りました…!!楽しんで書く!大事ですね(;_;)皆さんに楽しんでもらえて、自分もわくわくできるようなお話が書けるよう頑張ります!ありがとうございます!(*^ω^*) (2019年3月22日 20時) (レス) id: 166caf4964 (このIDを非表示/違反報告)
MG(プロフ) - キム家完結おめでとうございます。日々沢山の癒しを頂きました。そして、新作も又とても素敵なお話で、日々のドキドキが増えて本当に幸せです。ミロさんのお話は、毎日の活力だと思っております!お身体に気を付けて、日々お過ごしくださいね。 (2019年3月22日 2時) (レス) id: 119da51637 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミロ | 作成日時:2019年3月14日 21時