お月様にすっぽん

色気ダダ漏れ注意報 ページ17

『髪、ちゃんと乾かさないと風邪ひきますよ。』

TH「うん。Aこそ疲れてるみたいじゃん。」

『え？』

TH「おっきなあくびしてたから。」


ああ。

恥ずかしいところ見られちゃったよ。






NJ「A様！今後のことでお話よろしいでしょうか？」

TH「げ。」



階段を上がってくるナムジュンさんの声を聞き、分かりやすく顔を歪めるテヒョンさん。



『だいじょ…むぐっ！』

TH「来て！」



ナムジュンさんに返事をしようとしたところで、口を塞がれ、そのままテヒョンさんに腕をひかれて私の部屋へと半ば引きずりこまれるようにしてなだれ込む。







『んんっ！むん！』

TH「静かにしてっ」

私を挟んで、ドアに耳を当てるテヒョンさん。

胸板。裸体
胸板。裸体


目の前に広がる景色に失神寸前。

テヒョンさんと関わるとこんなことばっかりだよ！！


コンコンコン

『！！』

ドアをノックする音に肩を上げる。

TH「…。」

ノックには答えずに、ひたすら息を潜める彼に、私もつられて呼吸を止める。

いや、なんで私まで！？



NJ「あれ？人影が見えたような気がしたけど…」



ドア越しにナムジュンさんの不思議そうな声が聞こえる。


少しして、扉の前から遠のいていった足音に、


TH「はぁ〜っ」


と一気に脱力するテヒョンさん。

その間も私の体は、彼の腕に閉じ込められたままで、下げた彼の頭が私の肩口をくすぐる。

ありえないくらいの密着具合に、情けないくらい身動きが取れない。

彼の金髪が私の頰を撫でる感触が、今にも意識を手放しそうな私をギリギリ引き止めていた。





TH「危なかったね？」


にひっと笑う彼は、お風呂上がりのせいだからか妙に色っぽい。


『…あの、そろそろ離れてもらっても？』

TH「ごめんごめん。

あれ？A、顔を真っ赤。」

『！？この状況で、冷静でいられるわけないでしょう！？』

恋愛経験値0の女をなめるんじゃないよ！！

恥ずかしくなって、きゃんきゃん吠える私を見て、あ〜。とコクコク頷く彼。









TH「もしかしてA、処じ、」
『それ以上、言うなぁぁあああ！！』

TH「うわっ！」



ドッスーーーーーーーン！！



















『あ。』































気付いた時には、テヒョンさんが他私の目の前で仰向けに倒れ込んでいて…。

あれ、やだ。























『殺っちまった…！？』

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