2日目 ページ9
目が覚めると、目の前には私を見つめる若い男の子のお顔。
え。
起きてすぐに、再びスリープした頭をなんとか叩き起こす。
私、今韓国。
何故かアイドルの看病中。
よし。
いや、よしじゃないけど。
「顔色、少し良くなりましたね。」
ジミンさん。
と、名前を呼ぶと、少しだけ悲しいような、困ったような顔をする彼。
あれ？
JM「あなたの、おかげです。」
けれど、気になったのも一瞬で、すぐにへにゃりと笑った彼に安心する。
「倒れるほど、忙しいんですか？」
JM「… っ、ぼくのこと…。」
「ああ、すみません。ちょうどテレビに出てて。驚きましたよ。」
JM「…ほんとにおどろいてますか？」
驚きましたとも。
テレビであなたを見つけた時の私の顔を見せてやりたいくらい。
だけど、
「アイドルだとか、芸能人だとかより先に、あなたは私にとっての患者になったので。他のことなんて考えられなくなりました。」
有名人という肩書きの前に、彼は1人の男の子。
辛そうにしている患者を前にして、助けなきゃと思う気持ち以外も持てるほど、私は器用ではない。
JM「あの…、あなたは…。」
「あはは。私、こう見えても医者だったりします。と言っても外科医なんですけどね。」
JM『お医者さん！？』
イサ？
うん、そうそう。
本当に、驚いた！という顔の彼に、そんなに意外なのかとこっちが驚いてしまう。
「熱はひいたみたいですけど、無理はしない方がいいです。今日こそは病院にいったらどうですか？」
JM「びょういんは…いけません。しごとあります。」
今日もやっぱり嫌だと首を振る彼にため息をつく。
「…仕事は休めないんですか？」
JM「やすめないです。
…つらくなったら、またここきます。」
そう言って、またあのふにゃりとした笑顔を浮かべる彼に、呆れつつも、可愛いと思ってしまうから、ずるいよなー。愛され上手さん。
「私が日本に帰るまでならいいですよ。ちょっと待っててください。お水買ってきますね。」
冗談が過ぎたかな？と思いつつ、笑顔でいってらっしゃいと手を振る彼に笑って返し、部屋を出る。
水を2本買い、なんて言って病院まで連れて行こうと思いながら、部屋まで戻ると…。
「やられた。」
部屋は、すっかりもぬけの殻となっていた。
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きの - 1本ドラマを見たような満足感とファンとしての満足感が素晴らしい作品でした！興奮して寝れなそうです笑 (2021年8月8日 0時) (
レス) id: 5f6e363266 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - わぁ！看護師さんなんですね！それはやっぱり続き書かないと…！(o^^o)感情移入してくださって嬉しいです！(*^^*)私もこの2人はとても好きな2人なので、続きを書く日を楽しみにしています！^_^ (2019年5月29日 0時) (レス) id: e16d743026 (このIDを非表示/違反報告)
お月見(プロフ) - ミロさん» 本当ですか！！凄く嬉しいです(≧∀≦)看護師なので、ヒロインがお医者さんなのもなんだか感情移入してしまって…(笑)続きを楽しみにしてます！！ (2019年5月26日 19時) (レス) id: 453a478b62 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - お月見さん» 読んでいただいてありがとうございます(o^^o)私も2人が再会できるのか気になるところなので、また是非続き書きたいと思ってます！その時は是非よろしくお願いします(*^^*) (2019年5月26日 12時) (レス) id: e16d743026 (このIDを非表示/違反報告)
お月見(プロフ) - すごく素敵なお話でした。続きが読みたいです…！！！ (2019年5月24日 20時) (レス) id: 453a478b62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2019年4月17日 22時
