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5日目 ページ36

空港で受付を済ませ、搭乗までの時間をただぼーっと過ごす。

免税店で買い物したりとか、
まだ食べてない朝食をとったりだとか、

やることはいろいろあるはずなのに、
どうしてもそんな気にならなくて。








考えるのは、やっぱりジミンのことばかり。

未練がましいな、私。

韓国にいると、まだ彼のそばにいるみたいで。
会えるんじゃないかと、
そんなバカな期待を。








これ以上考えてしまう前に行こうと、立ち上がった時だった。








「みつけた。

A…」










私もとうとうくるところまで来たな。
ジミンのことを考えすぎて幻覚まで見えてきた。













JM「ごめん、でも、あいたくて。」

「ジミン…あ、ちょっと!」





幻覚でもなんでもなかった。

帽子に、マスクで完ぺきに変装してるけど、
間違いなくジミンだ。




彼は、私の手をとるとずんずんと人混みをかき分け空港の外へと向かう。









「ジミン、どこ行くの!?私飛行機の時間が…」

JM「すこしだけ。」



そう言う彼の手は、ほんの少し震えていて、
もうそれ以上は何も言えずに黙って付いていく。














大きな車の前まで来ると、そこで足を止める。


JM「のって。」

「え。」

JM「おねがい。


ヒョン、テヒョンア、」

JN『わかったよ。テヒョン、行くぞ。』

TH「Aちゃん、またね〜」




「え!?ジミン、いいの!?」

JM「だいじょうぶ。」



ジンさんとテヒョンさんを追い出す形になってしまい、申し訳ないと思いながらも車の後部座席に乗り込む。


座るやいなや、ジミンに思い切り抱きしめられる。







「ジミン、どうしたの。」

JM「ごめん。でもやっぱりむりだ。」

「え?」

JM「きのうだけっていった。」

「…うん。」

JM「Aがとおくにいっても、おもいでがあればだいじょうぶっておもった。でもほんとうはそんなことない。」


どんどん増していく彼の腕の力に、

このまま一つになってしまいたい、なんて。
















JM「だめだ。やっぱりぼくは、
きょうも、あしたも、ずっとずっと、
Aがほしい。」

「…うん、」

JM「だから、やくそくしよ。」

「約束?」

JM「うん、またあおう。

ぼくのこと、わすれないで。」

「…忘れるわけないじゃないっ」





差し出された彼の子どもみたいな小指に、自分の指を巻きつけると、天使のような笑顔を見せてくれた。

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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , ジミン   
作品ジャンル:タレント
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きの - 1本ドラマを見たような満足感とファンとしての満足感が素晴らしい作品でした!興奮して寝れなそうです笑 (2021年8月8日 0時) (レス) id: 5f6e363266 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - わぁ!看護師さんなんですね!それはやっぱり続き書かないと…!(o^^o)感情移入してくださって嬉しいです!(*^^*)私もこの2人はとても好きな2人なので、続きを書く日を楽しみにしています!^_^ (2019年5月29日 0時) (レス) id: e16d743026 (このIDを非表示/違反報告)
お月見(プロフ) - ミロさん» 本当ですか!!凄く嬉しいです(≧∀≦)看護師なので、ヒロインがお医者さんなのもなんだか感情移入してしまって…(笑)続きを楽しみにしてます!! (2019年5月26日 19時) (レス) id: 453a478b62 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - お月見さん» 読んでいただいてありがとうございます(o^^o)私も2人が再会できるのか気になるところなので、また是非続き書きたいと思ってます!その時は是非よろしくお願いします(*^^*) (2019年5月26日 12時) (レス) id: e16d743026 (このIDを非表示/違反報告)
お月見(プロフ) - すごく素敵なお話でした。続きが読みたいです…!!! (2019年5月24日 20時) (レス) id: 453a478b62 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミロ | 作成日時:2019年4月17日 22時

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