2日目 ページ13
ひどく入り組んだ道を、迷いながら歩く。
ジミンさんと電話で話してから、もうだいぶ時間が経ってしまっている。
彼はきっと明日も仕事だろうから、あんまり遅くなっちゃ行けないのに。
そう思う気持ちも嘘じゃないけれど、思わず駆け出してしまったのは、それより何より、早く彼に会いたいという気持ちからだと思う。
「ジミンさん、お待たせしました！！」
お店に着くと、奥の個室へと案内され、勢いよく扉を開ける。
JM「A…さん！」
私の顔を見て、ジミンさんが立ち上がって迎えてくれた。
名前を呼ばれただけなのに、心臓がトクンと音を立てる。
なんだか恥ずかしい…。
それに、
「今日は、昨日と雰囲気が違いますね？」
JM「え！？あ…メイク…です？へんですか？」
「あ！すみません！違います！すごく綺麗です！」
パッと顔を覆った彼に、慌てて訂正する。
男の人に綺麗なんて、おかしいかな？と思ったけれど。
本当にそう思ったのだから仕方がない。
JM「Aさんが、きれいですよ。」
「何言ってるんですか…」
ふにゃり、と私が見たかった笑顔を見せてくれる彼に、私も自然と笑顔になる。
て、いうか、あれ？
「ジミンさん、体の調子悪いんですよね？そうは見えないんですが…」
JM「あ…。え、と。それは…」
急にわたわたとし始めたジミンさん。
一度、ふーっと息を吐くと、上目遣いで私を見る。
JM「ごめんなさい。ぼく、うそつきました。」
「嘘…？」
JM「ほんとは、からだ、わるくないです。
また、Aさんにあいたい…だから、うそつきました…。」
しゅんとして言う彼に、胸がきゅんと締め付けられる。
「あ、謝らないでください…！」
ジミンさん、ずるいよ。
そんな風に言われて、喜ばない人なんているんだろうか？
「私も…。
私も、もう一度会いたいと思ってました。だから、謝らないでください。」
にっこり笑って見せると、ジミンさんは驚いたように目を丸くする。
JM「じゃあ、おこってないですか？」
「もちろん！！」
そう言うと、「よかったです。」と、本当にホッとしたような顔を見せる。
そんなに不安だったの？
目が合うと、また私の好きなあの笑顔。
馬鹿。止まれ、心臓。
止まれ、私。
好きになんてなっていいわけないんだから。
彼に恋なんて、していいはずがないんだから。
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きの - 1本ドラマを見たような満足感とファンとしての満足感が素晴らしい作品でした！興奮して寝れなそうです笑 (2021年8月8日 0時) (
レス) id: 5f6e363266 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - わぁ！看護師さんなんですね！それはやっぱり続き書かないと…！(o^^o)感情移入してくださって嬉しいです！(*^^*)私もこの2人はとても好きな2人なので、続きを書く日を楽しみにしています！^_^ (2019年5月29日 0時) (レス) id: e16d743026 (このIDを非表示/違反報告)
お月見(プロフ) - ミロさん» 本当ですか！！凄く嬉しいです(≧∀≦)看護師なので、ヒロインがお医者さんなのもなんだか感情移入してしまって…(笑)続きを楽しみにしてます！！ (2019年5月26日 19時) (レス) id: 453a478b62 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - お月見さん» 読んでいただいてありがとうございます(o^^o)私も2人が再会できるのか気になるところなので、また是非続き書きたいと思ってます！その時は是非よろしくお願いします(*^^*) (2019年5月26日 12時) (レス) id: e16d743026 (このIDを非表示/違反報告)
お月見(プロフ) - すごく素敵なお話でした。続きが読みたいです…！！！ (2019年5月24日 20時) (レス) id: 453a478b62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2019年4月17日 22時
