最初よりも ページ29
離すどころか、さっきよりも強く抱きしめられて全身から力が抜けそうになる。
TH「やっぱり、絶対欲しい」
『え？』
耳元で聞こえた低い声に振り向くと、信じられないくらいの甘い笑顔で見下されて。
みぞおちが殴られたみたいに苦しくなって、すぐに前を向いた。
『そ、そういえばテヒョン君！写真部には入らない！？』
TH「話そらした」
『なんのこと！？』
TH「…入ろうかな。
俺、Aの撮る写真好きだし」
『え。ほんと！？』
嬉しくて思わず振り向くと、やっぱりまだ甘々モード続行中だったテヒョン君。
TH「ほんと。
元々人が撮った写真見るの好きなんだ。
そのひとの世界を覗いてるみたいで。
Aの世界は、ずっと見ていたいと思う」
う、うわー。
なんて嬉しいことを言ってくれるんだろう。
『嬉しいよ。
私もテヒョン君が見てる世界を知りたいよ』
TH「うん。いいよ」
きっとすごくキレイなんだろうな。
楽しみだな。
TH「そういえば」
『うん』
TH「ジョングクのことは撮らせてもらえた？」
『それがまだなんだよね』
TH「そっか…。
まだ、撮りたいと思う？」
そう、尋ねられて、ジョングク君の顔を思い浮かべた。
そしてその瞬間に、胸がきゅっと締め付けられて熱くなって、ジョングク君だけに感じる気持ちに胸を支配された。
『思うよ。最初よりももっと強い気持ちで撮りたいと思ってる』
TH「…そう」
するりと身体から離れたテヒョン君の腕。
思い出したように１１月の寒さが身体を襲う。
『ジョングク君は、きっと私にとって一番綺麗だと思う世界の象徴みたいなひとだから』
だからこんなにも胸が熱くなるのか。
なんだか、ジョングク君の笑った顔が見たくなった。
TH「…帰ろうか」
『うん』
冬はもうすぐそこまで来ている。
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ミロ(プロフ) - ももなさん» ももなさん！私も大好きですよ！(o^^o)少しでもあったかい気持ちになってもらえてたら幸せです！(TT) (2020年10月23日 23時) (
レス) id: ffc43d4874 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - キム･カズさん» 私も大好きです！！！ (2020年10月23日 23時) (レス) id: ffc43d4874 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - キム･カズさん» カズしゃん！この主人公心の声もガバガバなんでちょっと尊敬しています笑読んで下さりありがとうございます(>人<;) (2020年10月23日 23時) (レス) id: ffc43d4874 (このIDを非表示/違反報告)
ももな(プロフ) - 大好きですミロさん！！！！本当にミロさんのお話は全部あったかいです(TT) (2020年10月22日 0時) (レス) id: 01ec482e54 (このIDを非表示/違反報告)
キム･カズ(プロフ) - みろしゃん…もう大好き！！主がクラスの女子に好かれてる感じも好きだし、あんまり怯まない主好きっす！！ (2020年10月19日 1時) (レス) id: 2561bedadd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2020年10月18日 18時
