黄昏時に黄昏れる ページ8
『ど、どうして…？』
思わず後ずさりすると、トスッとさっきの本を手渡されてそれを受け取る。
本棚が背について、これ以上は後ろに下がれない。
ずいっと近づいた、えんじ色のネクタイ。
高い所から見下ろしてくるその顔は…、
やっぱりめちゃくちゃ綺麗で。
JK「心が読めるって言ったら、どうする？」
『…え』
心が、読める？
JK「そう」
私の考えてること筒抜けってこと！？
JK「うん」
最初っから全部！？
JK「そうだね」
『わー！私の心の声と円滑に会話進めないでーっ！！』
こんなこと、信じられない。
だけどちょこちょこおかしいなと思うことはあった。
なんか、タイミングよく身震いしてたり目そらされたり手振り払われたり。
待てよ？
そしたら、私がこの人に抱いてたちょっと恥ずかしい気持ちも全部聞こえてたのか？
後頭部の…
JK「円周の長さをπでもとめたいってやつ？」
終わった。
・
さて、どうしようか。
夕方になってぽかぽかと暖かい空気の中、部活動に励む生徒たちの声を聞きながら、渡り廊下で一人黄昏る。遠くから吹奏楽部のチューイングの音が聞こえてきていい感じ。
驚いたことがあったから、まずは心を落ち着けよう。
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俺と仲良くなりたいと思う？��
私を見下ろす丸い瞳。
その質問に答える前にセジン先生が戻ってきて、彼とは別れてしまったわけだけど。
もしかしたら、しつこい私を撃退するための冗談だったのかもとも一瞬思ったけれど、ジョングク君はそういう嘘をつくような人ではない気がするんだ。
知らんけど。
もともと少ない脳細胞をよいしょよいしょと働かせていると、校舎から出てきた何やらキラキラした集団が、渡り廊下を歩いてきた。
美男美女ーと思って見とれながら、気がついたら体が動いていた。
パシャ
「え？Aちゃん？」
『あれ？テヒョン君？』
ファインダー越しに見覚えのある美少年と目があって、構えていたカメラを顔からどける。
「待って。ド正面から盗撮されたの初めてなんだけど？」
『あ、つい…』
これはもう、職業病。
あははって爽やかに笑うこの人も、私知ってるぞ。
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ミロ(プロフ) - ぺんぎんみなり。さん» ありがとうございます！少しずつ進めていってるので早くこちらにも載せられるように頑張りますね！(o^^o)嬉しいお言葉をありがとうございます！(TT) (2020年9月26日 22時) (
レス) id: ffc43d4874 (このIDを非表示/違反報告)
ぺんぎんみなり。(プロフ) - colorful、たくさんの展開にドキドキしながら読ませてもらってますっ！Twitterをやっていないので、完結して、こちらでも読めるようになるように待ってます！ミロさんのペースでゆっくり頑張ってください。 (2020年9月13日 7時) (レス) id: 0f0b607e0f (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - hirotdmさん» 優しくて暖かいお言葉をありがとうございます。2章必ず完結させてここに持ってきますので、少しお待ちいただけると嬉しいです。頑張ります。本当にありがとうございます！！ (2020年9月10日 15時) (レス) id: b1cdd73458 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - りんごさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！！(＞＜)2章も頑張りますので、宜しくお願いします！(o^^o) (2020年9月10日 15時) (レス) id: b1cdd73458 (このIDを非表示/違反報告)
hirotdm(プロフ) - 楽しいお話をありがとうございました。ミロ様の作品は最高に面白くてどんどん引き込まれていきました。更新をこちらでお待ちしてます。楽しみにしているので必ず帰って来てくださいね！暫くのお別れは寂しいですが我慢して大人しく待ってます。 (2020年9月9日 15時) (レス) id: 55697896ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2020年8月20日 22時
