西陽の差す部屋 ページ6
ぐいっと腕を引かれて、そのままほとんど引きずられるようにして教室を出る。
二年生になり、少し大きかった濃い紺色の制服のジャケットも体にフィットするようになった。
チョン・ジョングク君は暑がりなのか、ジャケットは脱いで、長袖のシャツを腕まくりしてる。そこから覗く意外にもたくましい腕が私の上腕二頭筋をちょっとちぎれるんじゃないかってくらいの力で掴んでいて。
チョン・ジョングク君の温もり…ってポッとしてたら勢いよく離された。
『せんせー、きましたよー』
「お、来たな。
そしたら早速だけど、この棚整理しといてくれないか」
『うぇーい』
先生が指さした本棚はごっちゃごちゃで。
まじかよって顔したら、先生はちょっぴり恥ずかしそうに笑っていた。可愛いからゆるす。
「んじゃ、俺は職員会議行ってくるから、仲良くよろしく」
『はーい！』
爽快に出て行った先生がぴしゃりと扉を閉め、いきなりチョン・ジョングク君と二人きりになった。
『お昼の後の授業ってねむくなるよね！』
JK「…うん」
『2年生になったらね、勉強頑張ろうと思ってたんだけどあの睡魔には勝てないんだー』
JK「ふーん」
『そうだ！自己紹介してなかったけど、私の名前、イ・Aだよ！』
JK「…知ってる」
あ。やっとこっち見た！
『そっか！自己紹介したもんね』
JK「…うん」
…どうしよう。
なんか、私うざいやつかな？
もしかしてチョン・ジョングク君、今日は話したくない気分の日なのかも！
ジョングク君って呼べるようになったらいいなって思ってたけど、それはまた次の機会までとっておこう！
ぱっぱと手を動かすチョン・ジョングク君を見習って、私もシュバババッと本を整えていく。
先生意外と整理整頓できない人なのね。
この部屋今もだけどたくさん西陽が差すから、棚から飛び出た本の表紙がちょっぴり色褪せてる。
JK「…手際いいな」
『え！？』
ぽつりと呟かれた声に隣を見ると、あっ。て口を押さえたチョン・ジョングク君が、「整えるの早いから…」って言いながら視線を逸らした。
『私、意外とこういうの得意なの！』
話しかけてもらったのがうれしくてえへへって笑顔になる。
だけど、浮かれたせいで抱えていた本が手からこぼれ落ちた。
ごめん、本！って拾い上げると、ちょっと気になる題名があってパラパラとめくる。
【実在する超能力者たち】
なんだ、これ。
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ミロ(プロフ) - ぺんぎんみなり。さん» ありがとうございます！少しずつ進めていってるので早くこちらにも載せられるように頑張りますね！(o^^o)嬉しいお言葉をありがとうございます！(TT) (2020年9月26日 22時) (
レス) id: ffc43d4874 (このIDを非表示/違反報告)
ぺんぎんみなり。(プロフ) - colorful、たくさんの展開にドキドキしながら読ませてもらってますっ！Twitterをやっていないので、完結して、こちらでも読めるようになるように待ってます！ミロさんのペースでゆっくり頑張ってください。 (2020年9月13日 7時) (レス) id: 0f0b607e0f (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - hirotdmさん» 優しくて暖かいお言葉をありがとうございます。2章必ず完結させてここに持ってきますので、少しお待ちいただけると嬉しいです。頑張ります。本当にありがとうございます！！ (2020年9月10日 15時) (レス) id: b1cdd73458 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - りんごさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！！(＞＜)2章も頑張りますので、宜しくお願いします！(o^^o) (2020年9月10日 15時) (レス) id: b1cdd73458 (このIDを非表示/違反報告)
hirotdm(プロフ) - 楽しいお話をありがとうございました。ミロ様の作品は最高に面白くてどんどん引き込まれていきました。更新をこちらでお待ちしてます。楽しみにしているので必ず帰って来てくださいね！暫くのお別れは寂しいですが我慢して大人しく待ってます。 (2020年9月9日 15時) (レス) id: 55697896ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2020年8月20日 22時
