みんなのこと ページ49
TH「ジミン知らないの？あの日、」
『ちょっ！』
TH「？」
『あ、私お茶用意するの手伝う！』
別に何も用意しようとしてなかったっぽいテヒョン君の腕をひっぱりキッチンの方へと向かう。
TH「言ったらまずいの？」
『うん、だめ』
TH「なんで？」
『ジミンに心配かけたくない。
ジミンは考える過ぎるから、自分がバイトに引き入れたせいかもとかって思っちゃうから』
だから、しー、ね？とテヒョン君を見上げると、よしよしと頭を撫でられてなんとなく手を後ろで組む。
TH「わかった、言わないよ」
『ん。ありがと』
ふと。
食器棚の上に置かれたこの綺麗な部屋には不釣り合いな鍋つかみが目に入る。
それにはウンビとちょっぴり粗めの刺繍が入っていて。
『これテヒョン君が作ったの？』
TH「うん。母の日に」
『テヒョン君のお母さん絶対綺麗！』
TH「そう言われてたかも。
今はもうどんな顔してるかわかんないけど」
...過去形。
私、余計なこと言ったかも。
TH「そんな顔しないで。もう随分前の話だから」
『…うん』
こういう時、相手を気遣って笑うテヒョン君の笑顔って本当に優しくて。だけどちょっと切なくなる。
手を伸ばし、高いところにある彼の頭を撫でてみると、テヒョン君は驚いたように目を丸めた。
ちょっと恥ずかしくなって引っ込めかけた手をテヒョン君に掴まれ、そのまま私の手を自分の頬に引き寄せて目を瞑った。
冷たいほっぺたの感触。
TH「やっぱり。どうしても欲しいな」
『え？』
TH「俺ね、最近ずっとAのことばっか考えてるよ」
『…そうなの？』
TH「そうなの」
そんな蜂蜜よりも甘い顔で、こっちが恥ずかしくてたまらなくなるようなことを言わないでくれ。
テヒョン君は…
この大きな屋敷にお父さんと2人きりなのかな？
どれだっけー？とコップを用意するテヒョン君を見ていると別のところから視線を感じ、バチッと大きな瞳と目が合った。
くいくいっと指で来いってジェスチャーされて、うわ。これ久々だなって思いながらジョングク君の所へ行くと、
JK「今、テヒョンの感情が揺れた」
『…』
JK「何したの？」
出た過保護発揮。
じーってソファーにふんぞりがえって私を見る丸い瞳を見て別のことを考える。
ジョングク君は、
一体何がきっかけでその力が備わったのかな？
眉をひそめるジョングク君を見ながら、
今更ながらそんなことを考えた。
JK「ちょっと聞いてんの？」
『。』
続く
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ミロ(プロフ) - ぺんぎんみなり。さん» ありがとうございます！少しずつ進めていってるので早くこちらにも載せられるように頑張りますね！(o^^o)嬉しいお言葉をありがとうございます！(TT) (2020年9月26日 22時) (
レス) id: ffc43d4874 (このIDを非表示/違反報告)
ぺんぎんみなり。(プロフ) - colorful、たくさんの展開にドキドキしながら読ませてもらってますっ！Twitterをやっていないので、完結して、こちらでも読めるようになるように待ってます！ミロさんのペースでゆっくり頑張ってください。 (2020年9月13日 7時) (レス) id: 0f0b607e0f (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - hirotdmさん» 優しくて暖かいお言葉をありがとうございます。2章必ず完結させてここに持ってきますので、少しお待ちいただけると嬉しいです。頑張ります。本当にありがとうございます！！ (2020年9月10日 15時) (レス) id: b1cdd73458 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - りんごさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！！(＞＜)2章も頑張りますので、宜しくお願いします！(o^^o) (2020年9月10日 15時) (レス) id: b1cdd73458 (このIDを非表示/違反報告)
hirotdm(プロフ) - 楽しいお話をありがとうございました。ミロ様の作品は最高に面白くてどんどん引き込まれていきました。更新をこちらでお待ちしてます。楽しみにしているので必ず帰って来てくださいね！暫くのお別れは寂しいですが我慢して大人しく待ってます。 (2020年9月9日 15時) (レス) id: 55697896ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2020年8月20日 22時
