テレパシー...みたいな ページ43
なんで私がこんな目に！？
狙うならもっと可愛い子でしょ！？いや、可愛い子も狙っちゃだめだけど！！！
「待て！！」
『げぇ！！』
酔っ払いの千鳥ダッシュじゃそりゃすぐ追いつかれるがな！！
伸びてきた手をぎりぎり避け、十字路を曲がる。
その瞬間、
『ぎゃっ！』
誰かに抱きとめられて口から臓物が出そうになった。
『やだー！！離し、』
「馬鹿。俺だから」
『！！
…ジョングク君！？』
必死に押しのけていた腕の力を緩めて見上げると、ちょっとだけ眉間に皺を寄せたジョングク君が私を見下ろしていた。
JK「何があったか…は、わかったけど。
こういう時は声をあげるもんでしょ…」
『あ…』
確かにそうだ。
ジョングク君の言うとおりだよ。
『私…きっとジョングク君が来てくれると思ってたんだ…』
JK「…っ、
何言ってんの…」
本当に馬鹿だよね。
でも多分、どこかで信じてしまっていた。
「何だお前、」
JK「それこっちの台詞だし」
そこへ、さっきの二人組が追いついてきて、私と私をかばうように後ろへ追いやったジョングク君を見て気味の悪い笑顔を浮かべる。
JK「なるほどね。やっぱりあいつらに頼まれたんだ」
「…は？」
じっと、集中するようにして男たちを見るジョングク君。
JK「俺じゃなくてAを狙ったのもあいつらの考え？」
「…なんだ、こいつ」
JK「後で落ち合って金をもらうつもりだったみたいだけど、それは難しそうだよ。
残念だったね？」
「…っ」
ハッて、冷たく笑ったジョングク君を、男たちは気味が悪そうな目で見ている。
JK「ね、どこの大学通ってんの？」
「…誰が、」
JK「ソウル中央大学。結構頭いいじゃん」
「…なんで」
どんどん思考を読まれることに気がついた男たちの顔が、少しずつ青ざめていく。
「気持ち悪いんだよ！！」
『！ジョング…、
クさん』
JK「何？」
顔を真赤にして殴りかかってきた男の手をひねり上げてそのまま後手に拘束したジョングク君に、あげかけた悲鳴を喉の奥にしまう。
JK「あんた達あそこの居酒屋の常連だよね。
いいの？人生無駄にして」
ぎりり、と腕を締め上げながら静かに話すジョングク君は、
どうしてかな。
今絶対ものすごく死ぬほど痛いはずの男よりも、ずっとずっと苦しそうに見えた。
『ジョングク君、もういいんじゃないかな…』
JK「…」
…聞こえてないみたい。
それなら。
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ミロ(プロフ) - ぺんぎんみなり。さん» ありがとうございます！少しずつ進めていってるので早くこちらにも載せられるように頑張りますね！(o^^o)嬉しいお言葉をありがとうございます！(TT) (2020年9月26日 22時) (
レス) id: ffc43d4874 (このIDを非表示/違反報告)
ぺんぎんみなり。(プロフ) - colorful、たくさんの展開にドキドキしながら読ませてもらってますっ！Twitterをやっていないので、完結して、こちらでも読めるようになるように待ってます！ミロさんのペースでゆっくり頑張ってください。 (2020年9月13日 7時) (レス) id: 0f0b607e0f (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - hirotdmさん» 優しくて暖かいお言葉をありがとうございます。2章必ず完結させてここに持ってきますので、少しお待ちいただけると嬉しいです。頑張ります。本当にありがとうございます！！ (2020年9月10日 15時) (レス) id: b1cdd73458 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - りんごさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！！(＞＜)2章も頑張りますので、宜しくお願いします！(o^^o) (2020年9月10日 15時) (レス) id: b1cdd73458 (このIDを非表示/違反報告)
hirotdm(プロフ) - 楽しいお話をありがとうございました。ミロ様の作品は最高に面白くてどんどん引き込まれていきました。更新をこちらでお待ちしてます。楽しみにしているので必ず帰って来てくださいね！暫くのお別れは寂しいですが我慢して大人しく待ってます。 (2020年9月9日 15時) (レス) id: 55697896ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2020年8月20日 22時
