いつか恋をしたら ページ34
JM「帰るよ」
くしゃくしゃっと頭を撫でて言われたその一言に、ぶわっと心が軽くなって、ジミンがまたがった自転車の荷台に飛び乗った。
JM「あぶな！タイヤパンクするじゃん！」
『しないもん！』
ゆっくりとペダルを漕ぎ、走り出した自転車。
ジミンの腰にぎゅっと抱きつくと、後ろを振り返った彼の優しい瞳と目があう。
JM「昨日さ、あれは俺が悪かったね。
Aにもひどいこと言ってごめん」
『ううん、私もジミンにひどいこと言っちゃった。
私達は３人で友達だから、本当はちゅーりつにいなきゃだったのに、私が子どもすぎたんだぁ…』
カッとなって、ジミンの気持ちを考えることができなかった。
JM「ううん。俺が間違ってた。
チェウォンの気持ちを聞いたらもう、友達には戻れないんじゃないかって思うと怖かったんだよ。
でも、女の子は強いね。
私をお前のものさしで測るなって怒られちゃったよ」
『ぷくく』
チェウォンに怒られるジミンの姿を思い浮かべて笑ってしまう。
日差しがまた少し強くなった。
通学路に並ぶ桜の木の花びらは散ってしまった。
少しずつ、夏が近づく足音が聞こえる。
『ジミンー』
JM「んー？」
『大好きだよー』
JM「うわー」
うわーってなんだよって、ジミンのお腹に回す腕に力を込める。
JM「知ってるよ。
お前は昔から俺のこと大好きだもんね」
『うざ』
JM「ははっ。
俺が失恋した時、Aが大泣きしてたことも知ってますからー」
『ええ！？なんで！？』
JM「教室の隅で、《なんでジミンじゃだめなの〜？》だっけ？」
『やめてゆ！』
噛んだ。
JM「そっちこそ人の失恋人目につくとこで喚き散らすなよ」
『ん？』
それは、そう。
JM「でもさ、それ聞いて。
Aのこと可愛いと思っちゃったよ。なんて可愛いやつなんだって」
『えー』
JM「落ち込んでたけど元気出たし。
だからさ、もしこの先Aが恋をして…」
『しないよー』
JM「もしもの話。
それで、その相手にお前が傷つけられるようなことがあったら、
その時俺はすぐに飛んでいって、そいつのことなんかぶっとばしてやるから」
『…かっこよすぎん？』
JM「知らなかったの？」
ケラケラと肩を揺らして笑うジミンに、私もうけけって笑う。
恋か。
いつか、私もする時来るのかな？
来るといいなぁって、
二人の親友のキラキラした顔を思い浮かべ、
ちょこっとだけ期待した。
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ミロ(プロフ) - ぺんぎんみなり。さん» ありがとうございます！少しずつ進めていってるので早くこちらにも載せられるように頑張りますね！(o^^o)嬉しいお言葉をありがとうございます！(TT) (2020年9月26日 22時) (
レス) id: ffc43d4874 (このIDを非表示/違反報告)
ぺんぎんみなり。(プロフ) - colorful、たくさんの展開にドキドキしながら読ませてもらってますっ！Twitterをやっていないので、完結して、こちらでも読めるようになるように待ってます！ミロさんのペースでゆっくり頑張ってください。 (2020年9月13日 7時) (レス) id: 0f0b607e0f (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - hirotdmさん» 優しくて暖かいお言葉をありがとうございます。2章必ず完結させてここに持ってきますので、少しお待ちいただけると嬉しいです。頑張ります。本当にありがとうございます！！ (2020年9月10日 15時) (レス) id: b1cdd73458 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - りんごさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！！(＞＜)2章も頑張りますので、宜しくお願いします！(o^^o) (2020年9月10日 15時) (レス) id: b1cdd73458 (このIDを非表示/違反報告)
hirotdm(プロフ) - 楽しいお話をありがとうございました。ミロ様の作品は最高に面白くてどんどん引き込まれていきました。更新をこちらでお待ちしてます。楽しみにしているので必ず帰って来てくださいね！暫くのお別れは寂しいですが我慢して大人しく待ってます。 (2020年9月9日 15時) (レス) id: 55697896ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2020年8月20日 22時
