ともだち ページ33
CW「ジミンが私のこと友達としてしか見てないことは知ってたけど、どうしても伝えたかったの」
JM「…うん。ありがとう。
チェウォンの気持ち、嬉しいよ」
そう言って、優しく優しく微笑んだジミンに。もう一度チェウォンの瞳から涙がこぼれ落ちた。
それから。
少しだけ話そうと言ったジミンと、頷いたチェウォンは二人でどこかに行ってしまった。
二人は次の鐘が鳴るまで戻ってこなくて…放課後教室に戻ってきたチェウォンは、さっきと違い、ずっとずっとふっきれたような、晴れやかな顔をしていた。
私の前の席に座ったチェウォンは、そわそわとする私を見てふふっと笑うと。
CW「ちゃんとふられてきたよ」
そう言って、私のほっぺたを手のひらでむぎゅっと挟んだ。
『うううう』
CW「もー、泣かないでよ。私は今すごく満足してるんだから」
朗らかに笑うチェウォンの顔を見れば、それが嘘ではない彼女の本当の気持ちだということがわかる。
CW「だから…、今度はAの番」
『え？』
CW「ごめんね。私のせいで喧嘩させちゃったんでしょ？
ちゃんと仲直りしておいで」
『…、
…うん！する！してくる！』
CW「うん。
ジミン、校門のところで待ってるよ」
っしゃ！
本当は、ずっと早く仲直りしたくて仕方がなかった。
『チェウォン！』
CW「ん？」
『大好き！！！』
最後にぎゅーっと思い切りチェウォンのことを抱きしめて、教室を飛び出す。
チェウォンが次、また素敵な恋に出会えるようにとたくさん願いをこめた。
CW「ふたりとも昨日ありがとね。Aのことも…」
TH「ううん。
なんか良い顔してる」
CW「そりゃそうでしょ。世界で一番かっこいい男に恋したんだもん」
TH「…そっか」
CW「二人には感謝してるけど、Aは簡単にあげないからね」
JK「全然いりませんが？」
TH「手厳しいよねー」
CW「あははっ」
・
チェウォンの言ったとおり、校門を出てすぐの所に、自転車の前にしゃがみこんだジミンがいた。
こちらに背を向けているその姿に、すぐ声をかけようとして一度言葉を飲み込んだ。
…よし。
『…ジミン！』
JM「！」
ぱっとこちらを振り返ったジミンのミルクティー色の髪がふわりと揺れた。
向かい合い、しばしの沈黙。
ジミンとのこんな空気は耐えられなくて鞄で顔を隠すと、彼はそれを奪い取って自転車のかごに入れた。
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ミロ(プロフ) - ぺんぎんみなり。さん» ありがとうございます！少しずつ進めていってるので早くこちらにも載せられるように頑張りますね！(o^^o)嬉しいお言葉をありがとうございます！(TT) (2020年9月26日 22時) (
レス) id: ffc43d4874 (このIDを非表示/違反報告)
ぺんぎんみなり。(プロフ) - colorful、たくさんの展開にドキドキしながら読ませてもらってますっ！Twitterをやっていないので、完結して、こちらでも読めるようになるように待ってます！ミロさんのペースでゆっくり頑張ってください。 (2020年9月13日 7時) (レス) id: 0f0b607e0f (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - hirotdmさん» 優しくて暖かいお言葉をありがとうございます。2章必ず完結させてここに持ってきますので、少しお待ちいただけると嬉しいです。頑張ります。本当にありがとうございます！！ (2020年9月10日 15時) (レス) id: b1cdd73458 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - りんごさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！！(＞＜)2章も頑張りますので、宜しくお願いします！(o^^o) (2020年9月10日 15時) (レス) id: b1cdd73458 (このIDを非表示/違反報告)
hirotdm(プロフ) - 楽しいお話をありがとうございました。ミロ様の作品は最高に面白くてどんどん引き込まれていきました。更新をこちらでお待ちしてます。楽しみにしているので必ず帰って来てくださいね！暫くのお別れは寂しいですが我慢して大人しく待ってます。 (2020年9月9日 15時) (レス) id: 55697896ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2020年8月20日 22時
