わざとでしょ？ ページ26
JM「今はいないよ？」
CW「…なら、今は新しい恋を探してる？」
結構ぐいぐい切り込んでいくチェウォンに、ギャラリーである私達3人はもうどうしていいかわからずただ息を潜めた。
だけど。
俯きがちに、ほんのりとほっぺたを染めて必死にジミンに向き合うチェウォンは…なんだか涙が出るくらいに可愛かった。
それなのに。
JM「今は特に」
CW「…え？」
JM「当分はそういうのはいいかな。
俺今楽しいし。
ここにいる皆がずっと友達でいてくれたら俺はそれで充分だよ」
え？
CW「…そっか」
JM「うん。
さ、お腹空いたしなんか、」
CW「ごめん」
ジミンの声を遮るようにしてガタンと椅子から立ち上がったチェウォンの表情は俯いてるせいで見えなかったけれど。
CW「用事、思い出したから」
今日は帰るね。と絞り出すような声を出して顔を上げた彼女は、ちゃんと笑顔を作っていた。
『チェウォン！』
それでも、私にはその笑顔だって泣き顔にしか見えなくて、レストランを飛び出した彼女の後を慌てて追いかけた。
『待って、チェウォン！』
あ、足速いよー！！
いくら走っても広がるチェウォンとの距離に、あらん限りの声で彼女の名前を呼ぶ。
すると、遥か前方で立ち止まったのが見えて、急いでそこまで駆けつける。
『チェウォン、あのね…』
CW「…ごめんね、A」
『え？』
CW「せっかく協力してもらったのに。告白する前に玉砕しちゃった」
そう言って苦しそうに笑うチェウォンを見て、もうどうしようもなく胸が締め付けられた。
『チェウォ、』
CW「でも、今は一人にして」
『…っ』
何も言えなくなった私を見て、そのままチェウォンは夕方に比べて人の増えたパーク内の人混みの中に消えていった。
・
TH「A！
…チェウォンちゃん、大丈夫だった？」
レストランに戻ると、私の姿を見てすぐに駆け寄ってきてくれたテヒョン君はとても心配そうな顔をしていた。
チョン君は少し居心地悪そうに腕を来んでいて、
…ジミンは…。
JM「…」
だめだ。
これは、二人の問題。
私が口出すことじゃないって、
『…ジミンの馬鹿』
頭では分かってるのに。
JM「…何？」
どうして。
『さっきの言い方。
あれ、チェウォンの気持ち知っててわざとでしょ？』
JM「…」
この口は黙っていてくれないんだろうか。
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ミロ(プロフ) - ぺんぎんみなり。さん» ありがとうございます！少しずつ進めていってるので早くこちらにも載せられるように頑張りますね！(o^^o)嬉しいお言葉をありがとうございます！(TT) (2020年9月26日 22時) (
レス) id: ffc43d4874 (このIDを非表示/違反報告)
ぺんぎんみなり。(プロフ) - colorful、たくさんの展開にドキドキしながら読ませてもらってますっ！Twitterをやっていないので、完結して、こちらでも読めるようになるように待ってます！ミロさんのペースでゆっくり頑張ってください。 (2020年9月13日 7時) (レス) id: 0f0b607e0f (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - hirotdmさん» 優しくて暖かいお言葉をありがとうございます。2章必ず完結させてここに持ってきますので、少しお待ちいただけると嬉しいです。頑張ります。本当にありがとうございます！！ (2020年9月10日 15時) (レス) id: b1cdd73458 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - りんごさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！！(＞＜)2章も頑張りますので、宜しくお願いします！(o^^o) (2020年9月10日 15時) (レス) id: b1cdd73458 (このIDを非表示/違反報告)
hirotdm(プロフ) - 楽しいお話をありがとうございました。ミロ様の作品は最高に面白くてどんどん引き込まれていきました。更新をこちらでお待ちしてます。楽しみにしているので必ず帰って来てくださいね！暫くのお別れは寂しいですが我慢して大人しく待ってます。 (2020年9月9日 15時) (レス) id: 55697896ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2020年8月20日 22時
