心を許した相手には ページ15
いろんな味がしてさ。
口の中にキーンと広がった冷たさに、持ち前の知覚過敏が火を吹いた。
…あれ？
少し驚いたように目を見張っていたチョン君。
JK「なんか調子狂う」
『ん？
そういえば、ジミンとテヒョン君はそのこと知ってるの？』
JK「知らないよ。言ってないし。
でも、ジミンは何か気付いてるかも」
『ああ…』
たしかにジミンはチョン君のこと心配してる感じだったかな。
JK「だよね。ちょっと申し訳ない」
『まぁジミンは心配性だからね』
いつも私が失敗するたびに小言を言うあの男を思い出して、ぷくくっとわらう。
『テヒョン君は？』
JK「テヒョンは…、
テヒョンはあの色のままでいて欲しいから」
『ん？どういうこと？』
JK「だから、Aのこともあんまり近づけたくない」
しらっとそんなことを言うチョン君に眉根を寄せる。
ん？どういうこと？
JK「わかんないならいい。
でも、テヒョンのこと傷つけたら許さない」
『全然話が見えないよ！』
とりあえず、チョン君はテヒョン君に過保護らしい。
『テヒョン君のことがすごく好きなんだね』
JK「うん」
照れもせず頷いたジョングク君に、自分のことじゃないのにドキッとしてしまった。
…この人は、一度こころを許した相手にはとことん気を許すタイプなんだろうな。
ちょっとだけ、テヒョン君が羨ましいな。
私にも、ほんの少しでいいから心を開いてくれたら嬉しいのに。
JK「気が向いたらね」
『ぬ』
ふふん、と笑うチョン君に、私ばっかり全部読まれて悔しくなったけど、最初よりは近づいたような気がする距離に嬉しくなった。
JK「勘違いじゃない？」
…さすがに腹立ってきたな。
またしても読んだのか、俯いたチョン君の口元が緩んだ気がして彼の顔に釘付けになった。
『前髪、切らないの？』
JK「…視界が良すぎると見たくないものまで見えるから」
なるほど。
だけど、綺麗な顔が隠れるのはもったいないな。
あと、バイトする時邪魔じゃないのかな？
そんな、余計なことを考えてるうちに、私の1日アルバイト体験は終わった。
翌日、慣れない仕事をしたせいで朝からぽやぽやしていると、少し騒がしくなった教室。
顔を上げると。
JK「…何？」
『いや…
似合う！』
チョン君は前髪を切っていた。
これは、少し変わった力を持ったチョン君と、
私達の物語。
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ミロ(プロフ) - ぺんぎんみなり。さん» ありがとうございます！少しずつ進めていってるので早くこちらにも載せられるように頑張りますね！(o^^o)嬉しいお言葉をありがとうございます！(TT) (2020年9月26日 22時) (
レス) id: ffc43d4874 (このIDを非表示/違反報告)
ぺんぎんみなり。(プロフ) - colorful、たくさんの展開にドキドキしながら読ませてもらってますっ！Twitterをやっていないので、完結して、こちらでも読めるようになるように待ってます！ミロさんのペースでゆっくり頑張ってください。 (2020年9月13日 7時) (レス) id: 0f0b607e0f (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - hirotdmさん» 優しくて暖かいお言葉をありがとうございます。2章必ず完結させてここに持ってきますので、少しお待ちいただけると嬉しいです。頑張ります。本当にありがとうございます！！ (2020年9月10日 15時) (レス) id: b1cdd73458 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - りんごさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！！(＞＜)2章も頑張りますので、宜しくお願いします！(o^^o) (2020年9月10日 15時) (レス) id: b1cdd73458 (このIDを非表示/違反報告)
hirotdm(プロフ) - 楽しいお話をありがとうございました。ミロ様の作品は最高に面白くてどんどん引き込まれていきました。更新をこちらでお待ちしてます。楽しみにしているので必ず帰って来てくださいね！暫くのお別れは寂しいですが我慢して大人しく待ってます。 (2020年9月9日 15時) (レス) id: 55697896ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2020年8月20日 22時
