たった1人だけ【JK】 ページ47
キラキラした、授賞式の衣装。
たっぷりと刺繍が入ったジャケットなんか着て、まるでどこぞの王子様？みたいな見た目なのにさ？
『ジョングクは、弟キャラだね。』
やっぱり僕は、ヌナの王子様にはなれないみたい。
可愛く笑って、残酷なまでに僕を傷つける天使は、今日だってこの会場にいるどのアイドルよりも魅力的なんだ。
僕とよく似た紺のジャケットに合わせて、その綺麗な脚を強調するようなタイトスカートをはいたヌナ。
他のヨジャアイドルみたいにふわふわした可愛さはないけれど、僕はそんなヌナが好き。
ていうか、ヌナしか見えないしヌナしか勝たん。
「何、それ？」
『これね、さっきTWICEのツウィちゃんが落としてったの。』
そう言ったヌナの手には、可愛らしいハンカチが握られていて。
ええ匂いするわ。とそれを嗅ぎながら本人に返しに席を立ったヌナに若干引いてしまったために、出遅れてしまった。
JM「どこ行くの？」
『TWICEさんのところだよ。』
JM「俺もいく。」
『4.5メートル先だよ！』
JM「4.5メートル先に用があるの。」
ギャーギャー言い合いながら、肩を並べて歩くジミンヒョンとヌナ。
会場の、アイドルを含めた男達全てから守るようにヌナの隣を歩くヒョンはとんだ営業妨害。マスター泣かせ。
でも、羨ましい。
無事にTWICEさんの所に着いたヌナは、一気に彼女達に囲まれて、ジミンヒョンはぽーんと弾かれてぽつんと立っていた。あはは。
あんまり社交的とは言えないヌナだけど、それでも彼女には人を惹きつける魅力がある。
公の場では、イメージを守るために少し作られた自分を演じる彼女に、たまに胸が苦しくなる時があるけれど、
それと同時に、僕達しか知らないヌナがいることに優越感を感じてしまうんだ。
…しっかり歪んできてるよなぁ。
少し話をして、こちらに戻って来るヌナは、こんなほんの少しの距離なのに、また会場中の視線を集めちゃったりして。
『ジョングク、寂しかった？』
こんなほんの少しの時間なのに、僕はどれだけ彼女を待ち望んでしまったんだろうって、顔に出てたのかな？ってさすがに恥ずかしくなった。
だけど、
ヌナが迷いなく僕の隣に腰を下ろしたことに、こんなにも幸せを感じてしまうのだから、
まだしばらくは、ね？
僕だけのヌナでいてよ。なんて。
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ぷりんちょ - ミロさん初めまして！最近読み始めた者です。このシリーズ完全にはまり始めちゃってるこの頃何ですが、応援したいと思います.！頑張ってください〜！！ (2020年8月18日 10時) (
レス) id: 394a2dac63 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - Bigloveさん» ユンギさんずるいですよねーーーーっ！って思ってもらえるユンギさんが書けるようになりたい今日この頃です(*^^*)2章も頑張りますね！ゆるゆるっと楽しんでもらえたら嬉しいです！！ (2020年5月1日 22時) (レス) id: 5d7ae6ba18 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - ほのかさん» 私もほのかさん大好きだし、最高と思ってますよ(*^ω^*)ちゅ (2020年5月1日 22時) (レス) id: 5d7ae6ba18 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - abcさん» 読み直してくださるなんて！！嬉しいです！！(*^^*)幸せです！！(*^^*)ありがとうございます！！！ (2020年5月1日 22時) (レス) id: 5d7ae6ba18 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - あられさん» 初めてのコメント…！すごく嬉しいです！ありがとうございます(*^^*)今、こんな状況なのでお休みで書きだめたりとかしちゃってます（笑）応援、すごく力になります！！これからも頑張れそうです！ありがとうございます！(о´∀`о) (2020年5月1日 22時) (レス) id: 5d7ae6ba18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2020年4月4日 22時
