これは生理的な涙ですよ ページ10
体も男らしくなっちゃって、こんな風に組み敷かれて、抵抗しようにも私の力全部出し切ったって全く歯が立たない。
『…っ、』
なんだか自分の格好が急激に恥ずかしくなり、顔に熱が集まる。
『あの、テヒョンっ、』
TH「何?」
『そろそろ服着たい。』
TH「だめ。
…辞めるって言うまで離さない。」
『〜っ!』
わざと耳元に口を寄せて低い声で囁くテヒョンに身体中がそわそわしてしまう。
ほんとに、この人誰。
知らないよ、こんな人!
『…離してよー…』
TH「!
…泣くなって。」
訳もわからず私の目から溢れ出た涙を見て、テヒョンは疲れたようにため息をつくと、ベッドに押さえつけていた私の手を解放し、そのまま部屋を出て行こうとする。
『っ、どこ行くの?』
TH「関係ないでしょ。」
慌てて起き上がって問いかけると、彼は私の方を見もせずにそう答え、それからすぐにバタン、と玄関のドアが閉まる音が聞こえた。
その瞬間、体が緊張から解き放たれ、崩れるように再びベッドにひっくり返る。
まさか、こんな事になるなんて。
いろんな気持ちが心の中で入り乱れて吐きそうになる。
とりあえず、テヒョンのことはナムジュンさんに報告しなきゃ。
『服、着よ。』
静かになった部屋に、私のくしゃみ一つだけが響いた。
・
NJ《好都合じゃないか。》
『はい?』
昨夜、テヒョンは結局あの部屋には帰ってこなかった。
テヒョンに知られてしまったことを報告しなければと、出社しながらクビ覚悟でナムジュンさんに電話をすると予想外の返事が返ってきた。
NJ《ルームメイトに女だって事を隠さなくていいならそのほうが君も楽だろう。》
『で、でも、』
NJ《キム・テヒョン君には君の事を口外しないよう俺から言っておくよ。》
そう言うと、私の返事を待たずして、彼は電話を切ってしまった。
え、いいの?
JK「A!」
『あ、ジョングク。』
会社のエレベーターに乗り込むと、走って出社してきたらしいジョングクがその後に続いて入ってきた。
『あれ、なんか顔やつれてるね?』
JK「いや…。なんかルームメイトが変な人でさ。」
『へー、どんな人?』
JK「なんかふわふわしてる。
お餅みたいな…。」
『可愛いじゃん。』
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ミロ(プロフ) - ガムさん» ひぇぇえ!そんなに褒めてもらえて恐縮です(>人<;)でもすごくすごく嬉しい!!ありがとうございます!(*^^*)最後まで更新頑張りますね!(^^) (2020年4月29日 9時) (レス) id: 5d7ae6ba18 (このIDを非表示/違反報告)
ガム(プロフ) - 久しぶりにめちゃくちゃ最高な作品を見つけました。ちゃんとキュンキュンして、笑えて、すごい素敵なラブコメディーです!!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2020年4月22日 1時) (レス) id: 10c5a3095c (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - Bigloveさん» 年齢層気になるんですよねたまに…(笑)終わり方良かったですかー!?嬉しいです!!第二章はもっと恋愛ネタが書けるようにしますね!それから寮父も出したい…(笑)続きも頑張るので、どうか見守ってやってくださいっ!! (2020年4月4日 0時) (レス) id: 5d7ae6ba18 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - ナツarmyさん» 尊敬だなんて…とんでもございませんが、テテペンさんなんですね?(o^^o)この先も楽しんでいただけるよう頑張るんで、またお付き合いいただけるとうれしいです!いつも暖かいお言葉をありがとうございます!(*^^*) (2020年4月4日 0時) (レス) id: 5d7ae6ba18 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - kinoko5872さん» お返事遅くなり申し訳ありません。私、語彙力がないので、言葉で遊ぶようにしてるのですが、そんな風に言っていただけて本当に嬉しいです!!(//∇//)これからも更新頑張ります!kinoko様もどうかお体ご自愛くださいね(;_;) (2020年4月4日 0時) (レス) id: 5d7ae6ba18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミロ | 作成日時:2020年2月27日 22時