地獄の幕開け ページ4
『とはいえ、なんで私なんでしょうか?
正直見た目的にも問題があると思うのですが…』
NJ「はは、それはAさんがまだ自分の素質に気づいてないだけだよ。俺の目に狂いはない。」
『はぁ。』
チラリと窓ガラスに映る自分の姿を見てみると、伸びきった髪の毛はボサボサのまま一つにまとめてるし、野暮ったいメガネは生活必需品だ。
肌だって、荒れに荒れてるし、
とてもナムジュンさんの言う素質があるようには思えない。
NJ「だけどまぁ、準備は必要だね。」
そう言ったナムジュンさんが合図をすると、社員らしき人間が数名目の前に現れる。
『え。
なんですか、え!?』
NJ「君の出勤は明日から。年もサバ読んでもらって今年の新入社員扱いにする。」
『え、ちょ?』
NJ「それじゃあ明日の入社式。楽しみにしてるよ。」
にこりと笑ったナムジュンさんはそのまま奥の部屋へと消えて行った。
私はというと、そのまま男達に担がれ、その日は本当に言葉通り、地獄のような1日を過ごすこととなった。
だけどそれは、これから始まるオフィスライフの序章にしか過ぎなくて、
まさかこれからもっと地獄が待ち受けてるなんて…
ま!予想出来たよね!!!!
・
NJ「以上、皆さんの入社を心から祝福し、私からの歓迎の挨拶に代えさせて頂きます。」
入社式当日。
壇上で優雅に頭を下げ、長い足を動かし着席するナムジュン社長を死んだ目で見る新入社員なんぞ私くらいのもんだろう。
「あー、ナムジュンさんまじでかっこいいよなぁ。
な?」
『あ?
うん、そうだね。』
「お前、イ・Aだっけ?」
『そうだよ。』
「へー。女みたいな名前。」
だって、女だもの。
今の私は、それでも男だと思われるくらいにうまく化けられているらしい。
髪切って肌整えたくらいのはずなんだけど?
お?
『だよね。よく言われる。
これからよろしく。』
「あ、うん…。」
ちょっとだけ傷ついて、嫌味ったらしく満面の笑顔を送ってやると、その同期の男は何故か顔を真っ赤に染めていた。
変なやつ。
「営業二課はこっちだぞー。」
入社式が終わり、配属部署ごとにその課の主任が呼びに来た。
「俺はチョン・ホソク。
営業二課の主任ね。
新入社員は4人だな。」
おお、おお。
また爽やかな人が来たなぁ。
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ミロ(プロフ) - ガムさん» ひぇぇえ!そんなに褒めてもらえて恐縮です(>人<;)でもすごくすごく嬉しい!!ありがとうございます!(*^^*)最後まで更新頑張りますね!(^^) (2020年4月29日 9時) (レス) id: 5d7ae6ba18 (このIDを非表示/違反報告)
ガム(プロフ) - 久しぶりにめちゃくちゃ最高な作品を見つけました。ちゃんとキュンキュンして、笑えて、すごい素敵なラブコメディーです!!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2020年4月22日 1時) (レス) id: 10c5a3095c (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - Bigloveさん» 年齢層気になるんですよねたまに…(笑)終わり方良かったですかー!?嬉しいです!!第二章はもっと恋愛ネタが書けるようにしますね!それから寮父も出したい…(笑)続きも頑張るので、どうか見守ってやってくださいっ!! (2020年4月4日 0時) (レス) id: 5d7ae6ba18 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - ナツarmyさん» 尊敬だなんて…とんでもございませんが、テテペンさんなんですね?(o^^o)この先も楽しんでいただけるよう頑張るんで、またお付き合いいただけるとうれしいです!いつも暖かいお言葉をありがとうございます!(*^^*) (2020年4月4日 0時) (レス) id: 5d7ae6ba18 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - kinoko5872さん» お返事遅くなり申し訳ありません。私、語彙力がないので、言葉で遊ぶようにしてるのですが、そんな風に言っていただけて本当に嬉しいです!!(//∇//)これからも更新頑張ります!kinoko様もどうかお体ご自愛くださいね(;_;) (2020年4月4日 0時) (レス) id: 5d7ae6ba18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミロ | 作成日時:2020年2月27日 22時