変わってしまった彼の… ページ12
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『うぇっぐしっ!!!』
JK「何?風邪?」
『花粉症。』
鼻をすする私に、ジョングクが心配そうな顔を向けてくれる。
JK「食堂行くんでしょ?」
『うん!
あ、ちょっと待ってて!
わっ』
机の中に置いてきた財布を取りに行こうとオフィスに入ったところで誰かにぶつかる。
『あ…ごめん、なさい。
前見てなかったです。』
TH「うん。平気。」
ぶつかった相手はテヒョンだった。
朝、遅刻ギリギリの時間に彼はオフィスに現れた。
寮に帰ってきてないはずなのにスーツは別のものに変わっていたから、私が出て行ってから部屋に戻ってきたのかな?
テヒョンは一応、ホソク主任の言ったことに従って私とジョングクに仕事を教えてくれている。
午前中はずっとつきっきりで面倒を見てくれた。
彼は教えるのがすごくうまい。
とてもわかりやすく教えてくれる。
だけど、
私とだけは目を合わせない。
絶対に合わせようとしない。
TH「何?」
『いや…』
ぶつかった拍子に懐かしい匂いがして、思わず彼の顔をじっと見つめてしまった。
TH「用がないならいくけど…」
『あ、うん、はい…っ
すみませんでした。』
そうだ。
寮の部屋に入った瞬間に香ったのも、この匂いだった。
なんですぐに気づかなかったんだろう。
ちょっと甘めのシトラスの香り。
テヒョン、使ってる香水変わってないんだな。
そっかぁ。
JK「あぇっ!?どうしたの!?」
『ぐふぅ…っ!』
匂いは変わらないのに、
私を見る目は随分変わってしまった。
私、本当にテヒョンに嫌われてるんだ。
JK「何?テヒョン先輩に何か言われたの?
ぶん殴ってくる?」
『先輩なぐっちゃだめーっ』
なんでこんなに嫌われちゃったのかな。
わかんない。
だって私、あの日別れてしまった理由だって、まだわからないままだよ?
別れようって言ったのはテヒョンだもん。
あの日、もう立ち直れないんじゃないかと思うくらいボロボロになったのは、
私の方なのに。
と、
「おわっ!」
『っ!』
「びっくりしたー。」
鼻歌を歌いながらオフィスから出てきたその人は、私のブサイクな泣きっ面を見て大袈裟なほどに驚いて見せる。
『…ソクジン部長…』
JN「あれま。
一体何があったの。」
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ミロ(プロフ) - ガムさん» ひぇぇえ!そんなに褒めてもらえて恐縮です(>人<;)でもすごくすごく嬉しい!!ありがとうございます!(*^^*)最後まで更新頑張りますね!(^^) (2020年4月29日 9時) (レス) id: 5d7ae6ba18 (このIDを非表示/違反報告)
ガム(プロフ) - 久しぶりにめちゃくちゃ最高な作品を見つけました。ちゃんとキュンキュンして、笑えて、すごい素敵なラブコメディーです!!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2020年4月22日 1時) (レス) id: 10c5a3095c (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - Bigloveさん» 年齢層気になるんですよねたまに…(笑)終わり方良かったですかー!?嬉しいです!!第二章はもっと恋愛ネタが書けるようにしますね!それから寮父も出したい…(笑)続きも頑張るので、どうか見守ってやってくださいっ!! (2020年4月4日 0時) (レス) id: 5d7ae6ba18 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - ナツarmyさん» 尊敬だなんて…とんでもございませんが、テテペンさんなんですね?(o^^o)この先も楽しんでいただけるよう頑張るんで、またお付き合いいただけるとうれしいです!いつも暖かいお言葉をありがとうございます!(*^^*) (2020年4月4日 0時) (レス) id: 5d7ae6ba18 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - kinoko5872さん» お返事遅くなり申し訳ありません。私、語彙力がないので、言葉で遊ぶようにしてるのですが、そんな風に言っていただけて本当に嬉しいです!!(//∇//)これからも更新頑張ります!kinoko様もどうかお体ご自愛くださいね(;_;) (2020年4月4日 0時) (レス) id: 5d7ae6ba18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミロ | 作成日時:2020年2月27日 22時