ブラザーズ・コンプレックス【完】

やりたいことと将来の夢 ページ13

『ホソク君！！』

HS「ん？おはよ、A。
どした？」

『この服どうかな？似合うかな？』

HS「うん、似合うよ。
Aは何着ても似合う。」

『えへへ。』


　
朝。

どれだけ忙しくても、私とのくだらないおしゃべりに付き合ってくれるホソク君。

ネクタイを締めながら、柔らかく笑う彼に近づくと、期待通りよしよしと頭を撫でてくれた。

　
当たり前だけど、その仕草は大人が子どもに対してするそれで。



HS「ん？」


　
それが不満で、じーっと見つめてみると、ホソク君は不思議そうに眉を上げる。

私、もう子どもじゃないんですよー？


　
HS「Aさん。
そーゆー顔、他の男の子に見せたらお兄ちゃんは泣いてしまいます。」

『ホソク君にはいいの？』

HS「俺はいいよ。

あとはそうだなー。
Aが好きになった男の子には。」

『ふーん。』


　
じゃ、ホソク君だけだね。

って言葉が喉元まで来たけど、我慢我慢。


　
HS「今日から授業？」

『うん。

あとねー、部活やろうかなと思って。』

HS「そっか。

Aのやりたいことをやればいいからね。」

『うん、ありがと。』


　
会社に向かうホソク君を送り出し、リビングのソファーで足をパタパタ。

やりたいことかぁ。

　

将来の夢ならある。

ホソク君のお嫁さんになること。


わかってるよー、無理だって。



　


JK「A、行ける？」

『うん！』


　


オッパ達と離れる将来のことなんて、あんまり考えたくないなぁ。




　









・







　




　








『ユリちゃん、それなあに？』

YR「部活勧誘のチラシ。もらわなかった？」

『もらってないよ。』


　
大学も同じ所に通うことになったユリちゃん。

ちなみに同じ学部。頼もしい。


てか、チラシ？


　
YR「ねぇ、毎日ジョングク先輩と登校してる？」

『そだよ。』

YR「あー。(察し)

これ見ていいよ。Aはどの部活が気になる？」

『んー。』


　

高校は帰宅部だったんだよね。

家のこともあったし、オッパが嫌がったから。


　


YR「じゃあさ、今から見学回ってみる？」

『え、行きたい！』

YR「よし。」

　


まず最初に向かったのは、オッパが所属してるダンス部。

ここは、ない。
入るわけ、ない。


なぜなら私、めちゃくちゃ運動音痴だから。


　


YR「ダンス部いいよねー。」

『ダヨネー。』


　

でもユリちゃんは興味あるみたい。

なぜなら彼女は、運動神経抜群だから。とほほ

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