私の犢イ ページ48
優しい、人達。
グクオッパも、テヒョン君も。
私はいつも弱虫で、いろんな理由を付けて肝心なところでホソク君から逃げていた。
そのくせ未練がましく思い続けて、本当にどうしようもないよね。
だけど、2人が背中を押してくれたから。
もう、無理だって、諦めるのはやめた。
『ホソク君!!』
HS「A?」
会場から出ていくところだったホソク君の服を掴むと、彼は驚いたように目を見開いた。
SN「私は、先帰るね?」
そんな私達を見て、ソナさんは手を振って歩いていってしまった。
本当に、素敵な人。
やっぱり私、ソナさんみたいな女性になりたい。
『ホソク君、見にきてくれてありがとう。』
HS「うん。
立派だったね。
俺ちょっと泣きそうだった。」
『大袈裟。』
目を細める私を見て、ホソク君はおかしそうに声を上げて笑う。
『ホソク君。』
HS「ん?」
『私ね、ホソク君のことが大好きだよ。』
HS「…俺もだよ。」
そう言って、頭を撫でてくれたホソク君の手を取って、そのまま自分の頰に寄せる。
暖かい手。
涙が出そう。
『違うよ、ホソク君。
私の犢イ瓩蓮▲曠愁君のお嫁さんになりたいっていう犢イ瓩世茵』
HS「…、
A?」
『初めてホソク君に会った日ね、この人だ!って思ったの。
子どものくせにね?』
その日からずっと、
今も変わらず。
『今も、私はホソク君に恋をしてるの。』
HS「A。
昨日言ったでしょ?
俺は、父さん達を…」
『ホソク君のバカ!
私もオッパも、あの事故がホソク君のせいだなんて思うわけないじゃん!』
HS「…っ」
『私達2人とも、こんなにも愛情を注いでくれたホソク君に感謝の気持ちしかないんだよ。
当たり前だよ…っ』
じっと私を見つめるホソク君の目。
少しだけ涙が滲んでる。
ああ。
なんて、愛おしいんだろう。
HS「やっぱり、俺は馬鹿だな。」
『そうだよ。
でもそれは私もだよ。
ごめんね、困らせるってわかってたけど、
どうしても伝えたかった…、の…
ホソク君?』
HS「もう…
父さん達許してくれるかな?」
『え?』
抱き寄せられて、飛び込んだホソク君の腕の中。
相変わらず暖かくて、お日様の匂いがする。
HS「何度も自分に言い聞かせた。
この子は妹だって。
父さん達が亡くなってから特に。
でも、無理だった、」
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ミロ(プロフ) - みみ仔さん» コメントありがとうございます(^ ^)結構最後まで引っ張ってしまったのですが、結局のところ主人公はホソクさんが大好きだったので、他の2人にはすごく申し訳ないながらも、私もこのオチで満足してます笑なのでそう言ってもらえて嬉しかったです(*^▽^*) (2020年4月3日 0時) (レス) id: 5d7ae6ba18 (このIDを非表示/違反報告)
みみ仔 - ホソクさんメインのお話少なくて、またこのような感動的なお話が読めて私は幸せです。また、最後のホソクさんに告白をする場面、テヒョンやグクには申し訳ないですがホソクさんで良かったなと思いました。最後の場面がどうなるか予測不可能でした。(笑) (2020年3月22日 4時) (レス) id: abbe16bc2b (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - さきさん» さき様 ありがとうございます(;_;)今回かなりジョングクが切なくて…。私も書きながら辛かったのですが、共感してくださって嬉しかったです(*^^*)みんなを幸せに出来ないのが辛いところですね。またジョングクも幸せにしてあげたいと思います!!(*^_^*) (2020年3月15日 22時) (レス) id: 5d7ae6ba18 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 今回のお話はすごく切なかったです。ミロさんの作品全て素敵で切ない作品と多いのですが今回は特にジョングクの複雑な兄弟愛とテヒョンの優しさが余計に切なくなりました…。すごく感動して毎話泣くくらいの勢いで号泣しました。素敵な作品をありがとうございました!! (2020年3月12日 2時) (レス) id: 71073e79d4 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - よしほさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます(*^^*)読んでくださる方がキューってなるといいなと思って書いたので、ガッツポーズしちゃいました(*^^*)他のも読んでくださるのですか?とても嬉しいです!是非仲良くしてください!(*^_^*) (2020年3月10日 22時) (レス) id: 5d7ae6ba18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミロ | 作成日時:2020年2月12日 22時