ブラザーズ・コンプレックス【完】

勘違い ページ31

『…！』



　



ホソク君の、珍しく余裕のない声。


少しだけ強引に引き寄せられて、彼の胸の中に沈んだ。


　


何回だって、こうやって抱っこしてもらってきたけれど、今のこれは、ちょっと違う。

いつもみたいな兄が妹にするそれとは違うような気がする。


　
ねぇ。

気のせいかな？




彼の背に腕を回し、きゅーーっと抱きしめる。

愛おしくて、愛おしくて、涙が出そうだ。




　







HS「A…？」

　


それに気がついたホソク君が、じっと私を見下ろす。

かっこいいな。


　


かっこよすぎて、心臓が壊れてしまいそう。



　







　






　





　






SN「…ホソク？」



　


『！』

HS「…ソナ。」






　




抱き合う私達を見て、驚いたように目を丸めるソナさん。



　

SN「あ、ごめん。
取り込み中…」
『私が…！』

SN「え？」

『ダンス…全然できなくて。

ホソク君に慰めてもらってたんです。へへ。』

HS「A…？」

SN「ああ、そういうことか！


ふふ、ちょっとびっくりしちゃった。」

『もう、大丈夫だから！

私、みんなの所行くね！』



　
そう言って、

2人を体育館に残し、宿泊所の方へと向かう。





　




　


何故か、わからないけれど。



涙が止まらなかった。





　




まるで、一瞬だけ想いが通じたように感じて…ホソク君に否定される前に、自分でなかったことにした。


勘違いに決まってるのに。



　


それでも、嬉しかった。




　




　




　


『うう、

あーあ…。』


　


どうしよう、涙が止まらない。



　

TH「…A？」

『！

テヒョン…君？』

TH「どうしたの？」

『なんでもないよ！』

TH「なんでもないわけあるかー！」


　
彼にくるりと背を向けたのにも関わらず、腕をとられてテヒョン君と向き合う形になる。






　








　






　





　









▽▽▽▽▽▽▽▽▽


happy birthday Hobi!!♡

　
彼がすっぴんの時に異常に男を感じて喜んでる気持ちの悪い作者です。

いつも素敵な笑顔をありがとーう♡


　
てなわけで、このお話はここで中盤？くらい。

2章にちょこっとだけ入るかなーって感じです。


頑張りますので最後まで見ていただけるとうれしいです！！( ˆoˆ )/

　


2020.2.18

罰→←世界で1番

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